北陸自動車道の長浜インターを出て、すぐ近くの長浜港から竹生島行きの定期船に乗り宝厳寺を目指す。乗船時間は25分と短いが料金は結構高い。
船は波も静かで快適に過ごせるし、琵琶湖からの景色もなかなかのもの。島に居る時間は余裕の約80分で、拝観が終わる頃にちょうど帰りの船が来るようになっている。島に到着するとすぐほんの少しお土産を売る店があって、宝厳寺に昇る急な階段が目に入ってくる。お店の人は長浜港から自家用船や定期船で通っているらしい。船でしか来れないお寺だから参拝客もそんなに多くなく4時過ぎには早々と店じまいが始まる。
平成3年12月31日に和歌山の那智山から始めた、西国33ヶ所霊場めぐりも平成18年5月の竹生島で、ようやく終わりになった。最初の5年間は22箇所と調子よく進んでいたが、真中の5年間は7箇所、最後の5年間は4箇所と少なくなってしまった。この間いろんなことに遭遇したが、無事ここまで来れた事をただ感謝、感謝の一言である。 この行事を始める前に一度このお寺には来ていたので、二度目となる景色だが、あまり変わったようにも感じない。急な階段とかわらけ投げ(素焼きのお皿に願い事を書いて鳥居に向かって投げる)、でもひとつだけ違った事があった。それは鵜が異常繁殖して竹生島の北側に住み着き、糞害で木が枯れてしまった。行った日も銃声が何発も聞こえたのは鵜の数を減らすための駆除をしていた事である。帰りの船上から湖に浮いた鵜の死骸はなんとも言えないものであった。 |
![]() 竹生島港を降りた入口 |
![]() 本堂 |
![]() ![]() かわらけ投げの鳥居 船上より見たかわらけ投げ 素焼きの杯に願い事を書き鳥居に向かって投げる。鳥居を超え琵琶湖に入ると願いが叶うらしい |
![]() 急な階段を登った所 |
![]() 国宝 船廊下 |
周囲を山に囲まれた西野地区では水害が何度も発生し、それを防ぐために琵琶湖への排水路を西野充満寺住職が中心となって建設された。その記念碑が水路入口に建っている。例年6月最初の日曜日に西野水道祭が行われる。 |
![]() 西野トンネル入口の像 |
![]() 船上より長浜城を |