初秋とは言えまだまだ暑い日が続く9月の下旬に、突如思い立ったように旅行に出かけた。最近は新型インフルエンザの流行が始まり、中々腰も重くなってしまったが国内なら良いかと思ってルートは次のような計画にしてみた。主な観光は日本三大瀑布の一つと言われる袋田の滝、大子町の7福神巡り、竜神大吊橋を目指し時間のあるだけ温泉などにも入るようにする。
自宅→稲敷インター(圏央道)→那珂インター(常磐道)→一乗院(北関東不動尊 毘沙門天)→長福寺(大子町七福神 寿老人)→龍泰院(大子町 布袋尊)→袋田の滝→鮎のやな漁→永源寺(大子町 弁財天)→森林の温泉→性徳寺(大子町 毘沙門天)→高徳寺(大子町 恵比寿)→慈雲寺(大子町 大黒天)→(泊)→実相院(大子町 福禄寿)→不動の滝→玉簾の滝→竜神ダム→竜神大吊橋→西山荘→日立南大田インター(常磐道)→稲敷インター(圏央道)→自宅
高速道路はETC割引で土日は1000円、これを利用するための最適なルートは、圏央道が最近稲敷まで延長されたのでそれを利用することにした。自宅から稲敷インターまで一般道で約1.6H、稲敷インターから高速道で那珂インターまで約1H、那珂インターから袋田の滝まで一般道で約1Hと東京経由の全高速道利用に比べ大差の無い時間で意外と近い。
最初の目的地袋田の滝がある大子町までの国道118号線はかなり空いていて走りやすい。途中の大子町七福神を順番に見学しながら行くが、それぞれの寺院は人気も少なく本堂も鍵がかかっていて本体を見学できるところも少ない。町の七福神だから見れるだろうかと懸念していた通りで観光用ではなく土地の守り神と言う位置づけなのだろう。袋田の滝も最近の雨不足のため水量が少なく、とても三大瀑布の一つとは言いがたい。
竜神大吊橋はまさしく観光用に作られたもので、なぜこの場所にこれだけの橋が作られたのか不思議だ。しかし橋の上を歩いていても道幅は広く、しっかりと舗装されているので吊橋という感覚は無く対岸までわずか5分。渡りついたところからは竜神峡に向かう遊歩道があり、一部の人は先に向かうけれどほとんどの人はそこから引き返す。
一乗院
那珂インターを出ると5分ぐらいのところに一乗院があり、日本一の毘沙門天像が出迎えてくれる。大きさは高さ台座よりあわせて約20メートル、総重量約350トンもある。当日はクレーンを使った掃除の最中で右側に人が乗ったクレーンが見え、大きさを比べるとその大きさが分かる。
境内には色んな像が立ち並び様々なご利益を提供しているようだ。このような寺院にはお決まりの七福神がありここでも例外ではなかった。亀の背中に乗っている七福神が彫られた球体を手で回転して止まった神が守り神になる。
七福神のほかにも干支ごとの不動明王や阿弥陀如来が並び訪れた人のどんな希望にも添えるよう準備されている。千葉の厄除け不動尊にも同じような構成のところがある。
恵比寿 弁財天 大黒天 福禄寿
布袋尊 毘沙門天 寿老人 身代わり不動
袋田の滝
日本3名瀑布のひとつであるこの滝には300円の観光料が必要。紅葉の季節には多分混雑することだろうが、今回は秋の連休後とあって比較的空いている。大きさは高さ120m、幅73mであるが上から4段に分かれて水が落下すため迫力は今ひとつ、さらに夏の渇水期でもあり水量不足が重なってとても名瀑布とはいえない。季節的には新緑の頃で雨がたくさん降った後などが良さそう。観光用に観瀑台が2箇所設けられているため、トンネルがあったり、高いところにある観瀑台へエレベータを利用するなど費用がかさむのだろう。帰り道はつり橋を渡る下り坂で楽に歩くことが出来る。滝の手前10分ぐらいのところに無料駐車場はあるが、ほとんどの人は更に進んでお土産やさんに駐車する。理由は滝に近いし帰りにお土産か食事をすれば駐車代500円が無料になるから。
水量が豊富なときの滝、下のほう川の奥に見えるのは吊橋、右下にはトンネルの出口
凍りついた滝(冬) 水解けで水量が豊富な滝(春)
七福神(大子町)
長福寺
↓
龍泰院
↓
永源寺
↓
性徳院
↓
高徳寺
↓
慈雲寺
↓
実相院
地元の皆さんが親しんでいる七福神のため、観光客が突然行っても本堂が閉じられていて参拝することは出来ない。従って本尊を見ることの出来る場所は限られているので写真には撮れなかったところもある。さらに途中の道は細く案内も分かりにくい、極め付きは車1台がようやく通れる山道で着いたお寺には人の気配がまったく無い。本堂の張り紙には狸やこうもりが入るので戸は必ず閉めるように、帰り道は来た道を引き返すようにとの注意書き・・・・とても七福神巡りとは言えないような史跡巡りであった。
布袋尊 弁財天 毘沙門天 恵比寿 大黒天 福禄寿 寿老人
高徳寺 永源寺 慈雲寺 実相院
長福寺 龍泰寺 性徳寺
鮎漁やな
久慈川の河原に竹や木を並べて水を堰1箇所に集めて流すと鮎や魚がやなの上に跳ねる。それを捕まえる漁法で簡単に多くの魚を取ることが出来る。川中では腰まで水に浸かって友釣りをしている人がたくさんいる。しかしやなには1匹もかかってこない。鮎はどれぐらいいるのだろうか。
やなの全景 鮎の塩焼き
竜神大吊橋
竜神峡は、茨城県の奥久慈県立自然公園に位置し、V字形の美しい渓谷の中を流れる竜神川をせき止めた竜神ダムの上に竜神大吊橋はかけられた。橋の長さは375mあり、歩行者専用の橋としては本州一の長さを誇る。ダム湖面よりの高さは100m、橋の上からの眺めは、四季おりおりのパノラマが広がる。橋の両側にある壁面には山と大地をイメージした絵が描かれており、橋はその大自然の空間を舞い上がる竜を想起させる。橋の周辺はハイキングコースになっているが、時間も健脚も持ち合わせていないのであきらめて上から眺めるだけで帰ってきた。
駐車場から 竜神ダムから 橋を渡った対岸から
竜神ダムを橋の上から 竜神湖を橋の上から 駐車場側にある石
シンボル
その他寺院や橋などシンボルとしての像を紹介する。特にこれと言って意味合いを知ることは出来ないが、そこにあるという理由は何かあるのだろう。
実相院の仁王 慈雲寺の仁王 永源寺のミッキーと大黒天
竜神大橋に描かれた龍の絵と鐘 入口側にある彫刻(龍の近代版?) 橋のたもとで咲く彼岸花
道側にある小さな滝 不動の滝 玉簾の滝 行けなかった生瀬の滝 月待の滝