川越
しばらく旅行に行ってなかったので、天気も良さそうな日を選び近くの埼玉に出かけた。比較的距離が少なく、高速インターからすぐのところを選んだつもりであったが、事故渋滞にあって予定2時間10分のところ3時間30分かかってしまった。最初は川越の観光地、菓子屋横丁、時の鐘、蔵造りなどの市内観光。平日なのに人は多く、また狭い範囲だからと思っていても、駐車場の最適な場所を探すのに手間取った。
蔵造りが並ぶ 時の鐘外観
時の鐘入口 菓子屋横丁
川越城の城下町として賑わったこのエリアは、防火性に優れた重厚な開き扉や堅牢な瓦屋根土蔵づくりの街並みが続く。ちょっと横道に入ると木造で3層のやぐら、高さは約16メートルの建物が見える。午前6時・正午・午後3時・午後6時の1日4回鳴る時の鐘はこの街のシンボル的な存在。また菓子を製造をする業者が集まる菓子屋横丁は、多い時には70軒程が軒を連ねていたが、現在は100m程の路地に10数軒の菓子屋として当時の面影を残している。
吉見百穴
入口を入ったところ 軍事工場として掘られた穴内部
川越市から北に少し行った吉見町の岩山にたくさんの穴が空いているところがある。この穴は古墳時代に造られた集合墳墓であるが、戦時中に軍需工場として直径約3mの大きな穴が掘られ利用されていた。現在見学で中に入ることが出来る。地元の人は読み方を「ひゃくあな」と言い、一般的な読み方の「ひゃっけつ」と違っているのを知った。
岩室観音
川越から百穴に行く途中に懸造り様式の能舞台のような建物を見つけた。
弘法大師が岩窟を選んで高さ一尺一寸(36.4p)の観音像を彫刻して、この岩窟に納めたところ。八十八体の仏像がまつられており、ここを拝めば、四国八十八ヶ所を巡拝したものと同じ功徳があるといわれる
軍事工場跡入口と百穴 岩室観音
秩父神社
12月3日に開催される「秩父夜祭」で有名な秩父神社で、重量感あふれる豪華な笠鉾と屋台とが、勇壮な太鼓囃子のリズムに乗って曳きまわされ、屋台歌舞伎や曳き踊りが上演される。
夜祭の由来を秩父神社のホームぺじより紹介
現行十二月三日の夜祭をめぐっては、今でも地元に語り伝えられる微笑ましい神話がある。それが語るには、神社にまつる妙見菩薩は女神さま、武甲山に棲む神は男神さまで、互いに相思相愛の仲である。ところが残念なことに、実は武甲山さまの正妻が近くの町内に鎮まるお諏訪さまなので、お二方も毎晩逢瀬を重ねるわけにもゆかず、かろうじて夜祭の晩だけはお諏訪さまの許しを得て、年に一度の逢引きをされるというのである。
なるほどこの祭には、まず二日の晩に「お諏訪渡り」と言って、神幸路の途中にある諏訪社に予め神幸祭執行を報告する神事があり、翌三日の晩には、神幸行列を先導する六台の笠鉾と屋台も、この諏訪社に近い地点を通過するときには勇壮な屋台囃子の鳴りをひそめて静かにする例が守られている。
たしかに武甲山は、その山麓に対面して鎮座する秩父神社の、いわば神体山に当たる。盆地の南面を遮って一千米ほどそそり立つ山容は、山麓に拡がる秩父市街を見守る巨大な屏風をなすが如くである。そしてこの夜祭には、市街中央の本社から祭神が武甲山に向けて出立され、この山を正面に望んで「お花畑」という名をもつ高台の「お山」神事によって、神体山に還り鎮まるという古代祭祀の様式が、今に潜んでいるのだ。
秩父神社の神体山「武甲山」
絵馬ー1 絵馬−2 左甚五郎作つなぎの龍の彫刻
金昌寺
秩父札所4番寺で入ったところには二階造りの仁王門があり、山門の両側には、札所一番の大きさを誇る身の丈7尺の仁王が力強い形相で人々を射竦めている。口を大きく開いた呵形の金剛、ぐっと口を結んだ吽形の力士。左右の柱に2mほどの大草鞋がかけられている。秩父札所4番の仁王は健脚の神として尊信されてきたところから草鞋の奉納となったと言われている。金昌寺は1300余体の石仏寺として有名で、その形態は羅漢、観音、地蔵、不動、十三仏などさまざまである。
なかでも母親が子供に乳を与えている姿の子育観音は有名で、やさしい母親と無心な子供の姿が美しく表現され、母親が我子の無事な成長を願って参拝される人が多い。
羊山公園
羊山公園に秩父の新名所「芝桜の丘」があり、4月〜5月の満開時は大混雑をする。現在は枯れた芝桜を植え替えたり、デザインを変更する工事が行われている。
代わりと言っては変だが10月桜が咲いていた。
工事中の芝桜 昨年の満開時 10月桜の開花
宝登山神社
長瀞駅近く宝登山ロープウェイの入口にある神社で火災盗難除けの神社として有名である。昔山火事があったときに何処からと無く犬が現れ、犬の大活躍で山火事を消し止めた言う伝説がある。
宝登山は標高497mの小高い山で、山麗駅から山頂駅まで832mを約5分で結ぶロープウェイが架設されている。このロープウェイでは犬も手荷物扱いでちゃんと料金を払うと乗ることが出来る。初めて乗った乗り物のため少し怖かったようで震えながらの5分間。山頂には小さな動物園もあるが、ペットは入場できず入口だけ覗いて帰ってきた。
宝登山鳥居 本殿 ロープウェイ
岩畳
長瀞といえばライン下りの出発点が岩畳である。駅から歩いてすぐのところ、お土産屋さんが並ぶ道を進むとすぐ目に入ってくる。
岩畳には船に乗ろうとお客さんがいっぱい並んでいる。ここから船で約40分の川下り、帰りはバスでこの場所に戻ってくる。乗船券売り場で犬は籠に入れなければならないと言われ、怖がりのレディではだめだろうとあきらめ船に乗ったことにして写真だけ映すことにした。
この日は土曜日とあって秩父鉄道ではSLが運行していた。運よく駅から出発するところに出会ってあわててカメラに収めた。
11月中旬になると紅葉のライトアップが始まり、夜もきれいになるらしいがそこまで待っていると帰りが遅くなるので昼間の景色を楽しむことで満足した。
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