5月23日から潮来駅周辺ではあやめ祭りが開かれている。祭りの名前があやめなので咲いているのはあやめと思いがちだが、実はしょうぶがメイン。我が家であやめは5月上旬に咲き終わっているので、ここのあやめは品種が違うのだと思ってやってきたがしょうぶの花を見て納得した。
写真はあやめ園にある水雲橋の上から見た風景で、株は等間隔に植えられていて全面ぎっしりと花で埋まっているのかと思っていたがこれも違っていた。
近くで見たしょうぶの花。まだ3分咲きくらいだが一面に咲くのは6月中旬らしい。右の橋は園内に架かっている12橋の一つ水雲橋で、下はその12橋を巡る船乗り場でもある。園内に入るのは無料であるが、この市営櫓船の12橋巡りは30分ぐらいかかり有料である。車の駐車場は潮来駅の方向(約200m離れている)、スーパーマーケットの近くに無料駐車場があるけれどあやめ園近くでは500円の私設有料駐車場があって呼び込みが激しい。
園内には潮来笠や潮来花嫁さんの記念歌碑などがあって、何でも置いてみようとする地方の観光地になっている。
しょうぶ 潮来笠歌碑 長勝寺 銅鐘
1185年に源頼朝が創建した長勝寺にも歩いていける距離で国の重要文化財に指定されている銅鐘が有名。水戸光圀が再建したと言われている。散歩のつもりで立ち寄ってみたが、途中の和菓子屋さんで草もちを食べたとき、店の方が最近潮来に来る人が少なくなったと嘆いていた。水戸や銚子に行って途中観光だけに寄っていく人が増えたらしい。
奈良薬師寺の東関東別院、潮音寺は8月のお盆の時行われる万燈会が有名で、6月は広い境内にほとんど人がいない。特定の檀家を持たない、葬儀をしない、お墓も無いお寺だ。慈母観音が本尊で「決心」と「再起」を重んじる。境内にある33観音はいろんな姿をした観音様で石に彫刻されているのも珍しい。
本尊の慈母観音 境内にある33観音
鹿島神宮
あやめ園から海側に約15分。当日は境内の広場で中学生がソウラン踊りの稽古をしていた。要石が地震を起こす地底の大鯰(おおなまず)の頭を押さえているから、鹿島地方では、大きな地震がないと伝えられている。要石は見かけは小さいが、実は地中深くまで続いている巨岩で、地上の部分は氷山の一角。水戸の徳川光圀公(みつくに)が、要石の根本を確かめようと、七日七晩この石の周りを掘った。でも、掘れども掘れども、掘った穴が翌日の朝には元に戻ってしまい、確かめることできなかった。
養老7年(723年)ごろから、鹿島神宮の神鹿の【鹿】の字を取って【鹿島】と書くようになったと伝えられている。鹿島神宮では鹿は神様のお使いとされている。楼門を入った社務所前には大きな輪が置かれている。これは願い事をするときに歩いて8の字を描き輪をくぐると叶うとされている。
ソウラン踊りの練習 願いをするときにくぐる輪 奥の院
要石の地上に出ている部分 要石を具体化した石像 鹿