TURKEY

世界遺産カッパドキア・バムッカレとトルコ周遊

出発 2001年5月25日 関空発 12:35 イスタンブール着 19:25  13時間
帰着 2001年6月 1日 イスタンブール発 17:15  関空着 9:45 10時間 


主な観光ルート
1日目
  イスタンブール市内
アヤソフィア、トプカピ宮殿、グランドバザール、ブルーモスク
2日目
  チャナッカレ、トロイ、ベルガマ
大円形劇場、アテナ神殿、ゼウス神殿、アスクレピオン神殿
3日目
  イズミール、エフェソス
(大理石通り、ハドリアヌス神殿、聖母マリアの家)
   バムッカレ(ヒエラポリス遺跡)
4日目
  コンヤ
(メブラナ博物館)スルタンハヌ(キャラバンサライ)
5日目
  カッパドキア
(ウチヒサール、ギョレメ、ゼルベノの奇岩群)・・・アンカラ経由で空路イスタンブール
6日目
  イスタンブール
(マルマラ海峡クルージング、地下宮殿)

関空を出てから13時間西に向かって飛んでいるため、この間ほとんど昼で眼下には砂漠や雪のかぶった山々が見えるだけ。さすがに座っているとお尻が痛くなってくる。ようやくイスタンブールに到着。入国審査も簡単で書類の提出は無くパスポートを見せるだけ、早速銀行に行って現地通貨と両替をした。案内書で知ってはいたが単位の大きい紙幣を手にして改めて驚いた。約1000円が1000万トルコリラ、なんか急に金持ちになった気がする。トルコリラのお札に使われている肖像はすべて同じ、トルコ建国の父アタチュルコ、使い分けは0の数と色だけが頼り。気温は25℃前後、いよいよ夏に入ったみたい。時差はサマータイムのため6時間日本より遅れている。到着後すぐにホテルに入って寝る事になった。この点はトルコが西にあるため時差ぼけにならなくてよかった。


1日目
ブルーモスク
高さ43m、直径23.5mの巨大ドーム、周囲には6本の尖塔が立つイスラム教の寺院。エジプトにあるモハメドアリモスクの原型になったものでよく似ているがエジプトのほうが大きい。正式名は「スルタン・アフメット・ジャミィ」という、ブルーモスクの語源は内部に使われているブルーのタイルが綺麗なため、そう呼ばれるようになった。

 

アヤソフィア
直径約30m、高さ54mの巨大ドームが中央にそびえる大聖堂。ビザンチン美術の傑作であるモザイク画の多くがイスラム教の偶像崇拝禁止のため漆喰で塗りつぶされていた。現在は漆喰が取り除かれ「キリストを抱いた聖母マリア」などが復元されている博物館である

親指を入れて360度手を回転することが出来ると、願いが叶うと言う柱の穴がある。多くの人が試すので周りが磨り減って写真のようになっていた。

  

トプカピ宮殿
映画「黄金の7人」で有名になったトプカピ宮殿歴代のスルタンが居城として使った建物であるが現在はオスマン時代の遺物の博物館になっている陶磁器や宝石の貴重なものが並ぶ姿は圧巻である残念な事に大きなエメラルドをはめ込んだ短剣や86カラットのダイヤモンドの宝石類は1〜5月まで拝観できないということで見ることが出来なかった綺麗なタイルはイズミール地方の特産で今ではトルコの代表的なお土産になっている。


  

グランドバザール
4千軒以上の店が並ぶイスタンブール最大のマーケット。観光とショッピングが目的であったが時間が無くあっという間に終わってしまった。感想はエジプトでも同じであったが観光客目当てのお店であるため値段と品質に疑問があり、ゆっくり品定めをしないととんでもないものを高価に買ってしまうところである


2日目
トロイ
ホメロスの抒情詩イーリアスに書かれた「トロイ戦争」で有名な木馬があるところこの木馬内部には階段をつかって登る事が出来る。ギリシャとトロイの戦争は両者譲らず10年間も続いた。ギリシャ軍は最後の作戦として巨大な木馬を作り、その中に多くの兵士を隠れさせる。そしてギリシャ軍は負けたふりをして油断させ、巧みに木馬をトロイ城内に引き入れさせる。その夜、皆が寝静まった頃、木馬内の兵士が一斉に攻め込みギリシャ軍の勝利に終わった。その遺跡ではあるがほとんど形は残っていない。それらしきものにローマ時代の野外劇場跡が残っている。特徴としては野生のけしの花がいたるところに咲いておりとても綺麗であった。

 

ベルガモン
古代の都市として作られたアクロポリスには、頂きから上市、中市、下市と広がり、上市にはゼウスの祭壇、写真にあるアテナ神殿・野外劇場が残っている野外劇場は1万人を収容できる大きさで一番急斜面の観客席を持つ遺跡である


ローマ時代の医療施設跡アスクレピオンでは、聖なる泉で身を清めた患者が潜り抜けて治療所に入る地下道の入口で長さは70mある。
左右の写真は昼食を取ったレストランのすぐ側の町並みで、ナンを焼いて売っている屋台があったり、パトカーやとても人懐っこい子供達がいて、安心して歩ける田舎と言う感じである。
          

3日目
エフェソス
トルコでも指折りの古代遺跡群のあるところでエフェソス都市遺跡と呼ばれる、おなじみの円形競技場・ローマ時代の体育館・共同便所・ケルスス図書館などがあり遺跡規模としては最大と思われる右端の写真はナイキの商標モデルになったと言われる女神の彫刻興味深いのは共同便所、1列に並んで穴の上にしゃがむと下は水が流れて水洗式になっている事

この遺跡は広くて大きいため時間の掛かる観光になる。暑い季節は必ずペットボトルの水を持参すると良い。


キリストの処刑後、聖母マリアが弟子の聖ヨハネとともにこの地に移り、余生を送ったと言う聖母マリアの家がある

バムッカレ
バムッカレとはトルコ語で「綿の城」と言う意味。カルシュームと二酸化炭素を含む温泉が地表を流れ落ちる時、石灰質のみが崖に残り、一面が真っ白な石灰棚となった。
靴を脱いで石灰棚に入ることが出来るのでタオルとビニール袋を用意すると良い石灰棚の丘の上にはヒエロポリスというローマ時代の遺跡があり多くのお墓が点在する



 

4日目
バスで移動中に途中、羊の放牧やけしの花が栽培されているところで休憩した。なんとものんびりした風景であった。しかし羊を連れている人は銃を持っており、ちょっとビックリしたが狐などから羊を守るためらしい。また大きな犬がしっかりと周りにいて見張っていたのには感心した。

コンヤ
11世紀から13世紀にかけてトルコの首都が置かれていた町でイスラム神秘主義教団「メブラーナ教」の発祥地である。グルグル旋回しながら踊る事によって神と一体となれると言う教えを持つ。円筒型の帽子にスカートと言ういでたちで一心不乱に踊る姿は幻想的といわれている。残念ながら見ることは出来なかった。その教団の始祖メブラーナの棺が置かれている博物館は今でも訪れる人が絶えない

5〜6日目
カッパドキア

エンジェルス山の火山活動で堆積した溶岩や、火山灰が長い年月をかけて侵食されて出来た奇岩群は圧巻である。ギョレメ谷の奇岩に洞窟を掘り、そこで生活をしていたと言うから驚きであり、また教会の跡もあって、キリスト教社会の中心であったことが想像できる。ここでも子供達は観光客に愛想を振りまいてくれる。本当に人懐っこくて可愛い。写真では写せなかったが地下8階の地下都市がありホール、居間、キッチン、教会、墓地などが作られて通路で結ばれ、約1万5千人の人が地上と同じように生活が出来たそうである。

 

 

7日目
マルマラ海峡
トルコのアジア側(旧市街)、ヨーロッパ側(新市街)をマラマラ海峡のクルーズで眺めるとまた違った雰囲気であった。ブルーモスク、アヤソフィアなどが一望でき、美しい対照的な町並みを見ることが出来たまたルーメリ・ヒサール要塞と近代的な釣橋が造られている場所は海峡で最も狭い所を示していた。この港にはヨーロッパからの豪華客船が停泊しており、2〜3日の観光が多いそうだ。トルコにはドイツからの観光客が多く年間400万人、それに比べ日本からは6万人しかいなくてやはり遠いのかと思った。

 

地下宮殿
ビザンチンのユスティニアス帝の時建設された地下貯水池で、たて140mよこ70mの広さを持ち8mの石柱336本で天井を支えている。各地の異教の神殿などから石材を集めたのでいろんな模様がある。特に興味深いのは大理石で出来たメドゥーサの首が二つ、柱の土台になっているのは奇妙である。
エジプトバザールからタクシム広場へ
イスタンブールの代表的な市場で観光客目当てのグランドバザールに比べると地元の人たちのためと言う市場で何でも安く揃っている。ここでは香辛料のセットや果物、魚、革製品などお土産に適している。旧市街と新市街を結ぶガラタ橋へ行くと、鯖を焼いてパンにはさんで売っていた、これがなかなかおいしい。アイスクリームと共に一度は食べておきたいものである。渡るとそこからは世界一短い地下鉄がある。なんと1駅でおしまい、ただし値段も格安で35万TL 切符は小さなコインが渡されそれで自動改札を通過、終点の駅はケーブルみたいに少し上に傾いていた。そこからはタクシム広場まで路面電車、駅の数では3駅のはずなのに途中で何度も止まりみんな降りてゆくどうやら好きな所で降りれるらしい。終点まで乗ってタクシム広場に到着、正面に共和制記念塔があって周辺はレストランやカフェがたくさん。昼食は名前はわからないが、店の前で焼いている肉を薄く切ってナンに野菜などと一緒にはさんだのを食べた。これがまた安くておいしい、トルコに来て始めておいしいものを食べた気がした。次はホテルまでまた地下鉄に乗った、この地下鉄は先ほどと違って随分新しいみたいで綺麗な電車であった。この間の自由行動は少し勇気がいるが、観光地と違った地元を歩けるので新しい発見があるし、道に迷っても皆親切に教えてくれるので心配ない。

特記事項
  1.観光地間の移動距離が長く、バスでの移動のためかなり疲れる。また運転も相当乱暴でスピード感あふれる旅行である。
  2.食事はお世辞にもおいしいとは言えなく、我慢の連続であった。
  3.トイレは何処に行っても有料(小銭が必需品、お釣は大切に保存しておく)で、バスの全員が済ませるにはかなりの時間を要する。
  4.遺跡の観光が多いため足回りや服装は注意して身軽なものが良い。
  5.気温には注意して暑い時期なら飲み水は毎日(最低でも500CCのペットボトル1本)確保して置くように
  6.お土産はバスの回りにしつこく売りに来るが出発間際になるととたんに安くなり、最初言っていた半額ぐらいになってしまう。
  7.このお土産を買うときは日本の千円札が役に立つ。千円札の日本円を多めに持参すると良い。
  8.治安は安全と言われているが夜の一人歩きは止めた方がよさそう。
  9.絨毯や毛皮製品のお店に案内してくれるが、さすがに一流品(?)は高くなかなか手が出なかった。

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