出発:2002年1月31日  帰国:2月7日
                        8日間
1日目 18:15 関空発ニュージーランド航空98便
2日目 9:05 オークランド着(所要11時間)
     国内線乗り継ぎ
     オークランド11:20発 クライストチャーチ12:40着
     マウントクック
3日目 マウントクック、ワナカ、クロムウェル、アロータウン、
     クィーンズタウン
4日目 ミルフォードサウンド
5日目 デカポ、クライストチャーチ
6日目 ロトルア
7日目 ワイトモ、オークランド
8日目 9:30 オークランド発ニュージランド航空97便
     関空16:55着  時差4時間(サマータイム)


ニュージーランド基礎知識
時差:通常時は日本より3時間進む  夏季10月第1週〜3月第3週までは4時間進む(今回の旅は夏季時間のため4時間進む)
通貨:ニュージランドドル  NZ$1=約57円(これはニュージランドで交換した場合 日本で交換すると約63円)
    お札は5、10、20、50、100ドル  硬貨は左から1、2ドル  50、20、10、5セント
トイレ:街の中には公衆便所があり比較的清潔で無料。緊急の場合はレストランやカフェで貸してもらえる。
水:今回はレストランで出された水を飲んだ。心配な人はミネラルウォータもスーパーで買うと良い。
チップ:ニュージーランドではこの習慣がないので気が楽
E−Mail:どのホテルでも公衆用のパソコンが使える10分2ドルでコインが必要(キーボード配列に注意)
電圧:230Vでプラグは3極式のフラットタイプ
輸入規制:食物類が厳しいので、飛行機の機内食で出たお菓子や果物でも持ち込めないから注意
太陽は北側にあり紫外線が非常に強いため、帽子とサングラス、日焼け止めは必需品
気温は真夏でも最高23℃位、服装は薄めの長袖に上に羽織るもの1枚用意する
公用語は英語とマオリ語
     

マウントクック(クライストチャーチからテカポ湖経由で約4時間30分)
標高3754mの氷河を持っている山、マオリ語でアオランギ(空の中の雲)と呼ばれる。左側は途中のテカポ湖から、右側はホテルの付近から望むマウントクックで氷河の白さが日本の富士山のようでとても綺麗である。当日は天候が悪く残念ながら氷河に着陸する遊覧飛行は中止となった。
ホテルの周辺には野ウサギなどの野生動物が多く、中でもケアと呼ばれる、とても人懐こく、またいたずら好きなオーム科の鳥がいて楽しませてくれる。
ホテルからマウントトレッキングに出発する人が多く、我々も近くを散策してみたが、ルピナスの花がたくさん咲いておりとても美しい風景を見る事が出来た。


マウントクック

ルピナス

ケア

周辺のハイキングコースにて

ハーミテージホテル

クイーンズタウン(ワナカ、クロムウェル、アロータウンを経由して)
ニュージランド人(別名キーウィ)はどうして高い所から飛び降りるのがこんなに好きなんだろうと思う。バンジージャンプの発祥地として有名なバンジーブリッジがある。高さ40mの釣橋の上から足首にゴムを固定しただけの姿で、谷底めがけてジャンプする。もちろん有料であるが飛ぶ前に生命の保証はありませんという書類にサインしてからとか。お金を貰っても飛びたくないと思うが、観光客にも平気で飛ぶ人が何人もいた。中でもビックリしたのは70歳のおばあさんがジャンプに挑戦した事であった。65歳以上は無料とか・・・とても信じられないがこれは事実、ちゃんと目で見たのだから
この場所の他ジャンプのできるところは、クイーンズタウンにあるボブズヒルへゴンドラで登ると山頂付近から谷底めがけて。もうひとつはオークランドにあるスカイタワーの展望台付近(地上192m)から地上めがけてがある。いずれもジャンプしている人を見る事が出来た。



金鉱で栄えたアロータウンや果物がおいしいクロムウェルを通ってクイーズタウンへ行くとキーウィが飼育されているパークを観光する。ニュージーランドには蛇やイタチなど鳥にとっての天敵がいなかったため、飛べない鳥が生息している。しかし最近は絶滅寸前まで来ているため大切に保護されている。キーウィは夜行性のため暗くした部屋で飼育されており、くちばしの先に臭いを感じる器官があって、上手にミミズを探し食べていた。もちろん写真は撮影できないので模型を写したがビックリするのは卵が大きい事。そしてその卵を温めて雛を育てるのはオスの役目とか。このよく働く姿がニュージランドの男性に似ているのでニュージランドの旦那さんをキーウィハズバンドと呼ぶそうである。


アロータウンの観光バス

クロムウェルの果物屋さん

キーウィ

ボブズヒルの登るゴンドラ

ホテルの前にある湖に浮かぶ蒸気船

昼食メニュー

ミルフォードサウンド(クイーンズタウンより片道3時間)
クイーンズタウンの丁度西に位置しているが、道路がなく迂回していくためかなり時間がかかる。かなり田舎になっていくので羊の放牧が多く見られる。まるで山全体が羊のような牧場もあり、この他に乳牛なども、最近では鹿の放牧もされているとか。ニュージーランドは日本の本州と九州を合わせたぐらいの広さに人口が約300万人、それに対して羊は約4000万頭、乳牛約300万頭、鹿約200万頭やはり圧倒的に羊が多い。例の狂牛病のため羊がイギリスにたくさん輸出され約1000万頭少なくなったそうである。また価格も値上がりして1頭3000NZドルから15000NZドルになったそうだ。


途中氷河が流れてU字型に削られた谷底や、水面が鏡のように静かなミラー湖が山をさかさまに映し出す景色は本当に美しい。また大きなシダが生い茂る森の中をバスでハイキングをしているようである。

フィヨルランド国立公園内にあるミルフォードサウンドは雨量の非常に多い地域で、年間の降水量が6000mmを上回っている。この日も雨は降らなかったが余り天気は良くなかった。船着場から400人ぐらい乗れるボートに乗って、タスマン海の入口まで往復1時間半のクルーズである。周りの景色はさすがに綺麗で水量の多い滝や大きな奇岩が迫ってくる。途中の岩にはアザラシの親子が日向ぼっこをしていたりして自然が一杯である。


アザラシの日向ぼっこ

このあたりの面白い現象として木のなだれが起こるらしい。これは硬い岩肌に木が生えているため、根がしっかり張れず、豪雨や雪のなだれが起こると木も一緒になだれとなって崩れてしまう現象で、縦に真っ直ぐな岩肌がよく見られる。

テカポ湖

クイーンズタウンからクライスチャーチの途中にあるミルキーブルーの湖は氷河の融けた独特の乳青色をしている。周りには何もなく1935年に建てられた石造りの「善き羊飼いの教会」と、その開拓者達のよきパートナーとして活躍したバウンダリー犬の銅像がある。この犬はフライデーという名でとても利口な上、ご主人思いであった。寒い時などいつもご主人に自分の体をくっつけ、ご主人を暖めて眠ったそうだ。ある日ご主人がそっと亡くなってしまったが、その事に気づかずいつものように暖めて寝ていたが、なかなか起きなかったので食べ物を取りに行っては、ご主人の口に持っていくことを続けていた。しかしご主人は生き返ることもなくフライデーも力尽き、ご主人のそばで眠るようにして息を引き取ったといわれている。

クライストチャーチ


パトカー

市内は1周約15分の観光用トラムカーが運行されており1時間内であれば乗り降り自由である。歩くぐらいのゆっくりとした速度で回っている。1周目は景色を楽しみ、気に入った所で降りては見学し、また乗って次のポイントまで行くという手が最適なようだ。メインはなんといっても大聖堂で高さは63m、1846年に着工して約40年の歳月を費やして完成した。写真は丁度夕日に映えた時間帯であった。この他手入れの行き届いたガーデンにバラなどたくさんの花が綺麗に咲き誇っている。カンタベリー博物館、追憶の橋、日比谷公園の16倍の大きさがあるハグレー公園など観光スポットはたくさんある。

ロトルア
昔のマオリ族の暮らし振りや住居など保存されている所に、時々30mも吹き上がる間欠泉があって日本の温泉のような湯煙が漂っている。当日は雨であったため、ファカレワレワ間欠泉もはっきりと見る事が出来なかった(左は天気の良い時)がセミの鳴き声も聞こえ何となく懐かしい感じはした。夜のハンギディナー(マオリ料理 鹿の肉を始めて食べたが意外とおいしいものだった)のショーでマオリ族の踊りを鑑賞した。豪快というか激しい動きに圧倒されてしまう。特徴は目や舌など顔の表現にあり、目を剥き出しにして舌を出す、なんとも奇妙な表情である。


アグロドーム牧場の羊ショーや羊と一緒に遊ぶのは本当に楽しい。いろんな種類の羊がそれぞれ紹介され、壇上に勢ぞろいする。そして牧羊犬が羊の背中に乗って羊達を集める仕事振りが披露される。羊達をにらみつけて威嚇したり、吠えつづけたりと犬にもいろんな手法があるものである。


ワイトモ鍾乳洞と土ボタル
    

日本では土ボタルと言っているが実は体長1cmあまりのキノコバエというハエの一種で、幼虫の時、体から毒糸を垂らし、光を放って獲物をおびき寄せる。これが光の正体で季節に関係なく1年中見る事が出来る。幼虫の期間は約10ヶ月と長く、成虫になると約3日ぐらいで卵を産み死んでいく。蛍のように瞬く事はなく、光り続けている。鍾乳洞の中の水が流れている所をボートに乗り、暗闇の中に進むと天井一面にエメラルド色の光を放つ土ボタルの群生が見れる。まるで星空を見ているような気分。これは絶対見ておくべき・・・・
左は糸を垂らした所、右は光っている群生。音や光に対して敏感な動物だから、もちろん写真は撮影できない。


オークランド

街が一望できるイーデン山から見たオークランドのスカイタワー。東京タワーのように展望台があって、床がガラスになっている所は大丈夫と思ってもやはり足がすくんでします。夜景もまた素晴らしい。

ニュージーランドはなんといっても自然が最も綺麗、ちょっと街を出て,ゴンドラの乗ると素晴らしい散歩道がいたるところに存在する。この大きなシダは日本ではお目にかかれない大きさだ。

この他、ニュージランド・カップ・ビレッジ、オークランド博物館などもあり、観光スポットは多彩である。しかもショッピングは、お店が豊富でホテルからも近く、夜遅くまで営業しているので安心してお買物が出来る。また店員さんやホテルのフロントに日本人が多い、治安が良い、物価が安い、食事が日本人に合っているなど、旅行者にとって素晴らしい国である。

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