このツアーのポイントは世界遺産を回る
  テオティワカン、チチェンイツァー、ウシュマル、トゥルム、カバー各遺跡
メキシコシティで国立人類学博物館、チョルーラ、ブエブラ地区


1日目 関西空港16:00発タイ航空 ロサンゼルス着9:05
    ロサンゼルス発13:30メキシカーナ航空 メキシコシティ着18:55
2日目 国立人類学博物館、テオティワカン、ソカロ広場、カテドラル
     中央政庁、三文化広場、レフォルマ大通り、グァダルーベ寺院
3日目 チョルーラ・・・トラチウアルベトル神殿跡地下道
     ブエブラ・・・サントドミンゴ教会、カテドラル、砂糖菓子の家
、    カカシュトラ遺跡・・・古代壁画
4日目 トゥルム遺跡・・・壁画の神殿、城塞
5日目 チチェンイツァー遺跡・・・戦士の神殿、古代球技場、いけにえの泉
6日目 ウシュマル遺跡・・・魔法使いのピラミッド、尼僧院、球技場
     カバー遺跡・・・仮面の神殿
7日目 メキシコシティ発7:15  ロサンゼルス着9:20
          ロサンゼルス発12:05タイ航空
8日目 関西空港着17:45
  日本とメキシコの時差は15時間、日本とロサンゼルスは時差17時間。
  日本ーロザンゼルス間は10時間(帰り11.5時間)、 ロサンゼルスーメキシコ間は4時間の飛行時間

メキシコシティ
日本を出発する時のインターネット天気予報でメキシコシティーは曇り時々雨であったが、今日は雲ひとつ無い青空。毎日がスモッグでどんよりとしているメキシコシティーであるため、この青空には現地人もビックリ、お陰で富士山に良く似た5000m級の山もくっきりと見ることが出来る。高地のため気温は最高気温で約22度と過ごしやすいが、紫外線は強く日焼けが気になる遺跡観光であった。時差ぼけも残っているが何とか頑張って行こうと思う。

テオティワカン遺跡

紀元前2世紀ごろテオティワカン人によって建造されたメキシコでは最古の遺跡、規模は非常に大きく500年ごろに最も栄えた都市と言われている。中でも太陽のピラミッドは高さ65m、底辺の1辺が225mでエジプトのピラミッドに次ぐ第3位の大きさである。全部で248段ある急な階段を登るのは標高2300mの高地のためかなり厳しかったが、頂上に登った時の景色はすばらしいものであった。中央に通る死者の道を歩いて月から太陽ピラミッドに行くのに約15分、見た目には近く感じるがやはり大きな遺跡だ。月に比べて太陽は比較的登りやすい。また月は高さ42mで、太陽のほうより低いが隆起した場所に立っているので頂上の高さは同じぐらいであり、テオティワカン遺跡の中心的位置に作られている。

月のピラッミッドから見た太陽のピラミッド(左上) 太陽のピラミッドから見た月のピラミッド(右上)
急な階段のため途中で
休憩、もうへばっている
がこれも高地だからと自
分に言い聞かせて何と
かごまかしている。

広場から見た月のピラミッド,
観光客が頂上を目指している。
今日はキリストの復活祭が始
まった初日のせいかいつもより
観光客が多いそうだ。中でも
子供が多く歴史の勉強に力を
入れているためだという。気温
はどんどん上昇して体感では
30度をすでに超えている。

市内観光
ソカロ広場を中心にして周囲にカテドラル、国立宮殿などが並んでいる。広場の中央には大きなメキシコ国旗が上がっていて、毎朝夕には軍隊の兵士によって掲揚・降旗のセレモニーが行われる。また原住民と大きな鷲が蛇をくわえている銅像も見ることが出来る。宮殿内にはアステカ時代の生活ぶりから始まって独立までの歴史を紹介した壁画があり、文字の読めない人たちにもその生い立ちを学ぶためにも利用された。独立記念塔は1910年メキシコ独立を記念して中心街のロータリーに設置されたもので、頂上には黄金の天使像が飾られており夜になるとライトアップされる。

ソカロ広場からカテドラル 国立宮殿内の壁画 銅像 独立記念塔

グアダルーペ寺院
メキシコ国民カトリック信者の精神的支えとなっている褐色の聖母が祭られている寺院で、世界の3大奇跡のひとつに数えられている伝説がある。スペイン人がアステカ帝国を征服して10年後、ある一人の先住民の前に光り輝く褐色の肌をした聖母が現れた。多くの人々は彼の話を信じなかったが、ある日バラの花と共に再び聖母が現れた。そのバラをマントで包み司祭の前でそのマントを広げるとマントの上に褐色の聖母が現れた。そのマントがこの寺院の中央祭壇に祀られている奇跡の布である。奇跡の布だけにフラッシュ撮影しても色はあせないとかで許されている。またあまりにも熱心な信者がその場を離れないとかで、それを防ぐためにマントの前に動く歩道が設置されていて、その歩道の上からお祈りする。メキシコの地盤は軟弱なため沈下が激しく寺院が傾いてきたので、大きな体育館のような新聖堂を建設し、現在聖母はそちらに祭られている。

褐色の聖母 旧グアダルーペ寺院 新グアダルーペ寺院

国立人類学博物館
メキシコ各地の遺跡から出土した発掘品をまとめて展示している世界に誇る博物館である。中でも有名なひとつはアステカ・カレンダーである。直径3.6mの円盤の中央に現在の太陽神を、周囲には4つの旧太陽を配置し、さらには1年を1ヶ月20日で18ヶ月と5つの空白で365日とした内容になっている。マヤ文明の代表パレンケ遺跡からはヒスイの仮面、チェチェニッツア遺跡からチャックモール像が展示されている。1952年碑文の神殿からヒスイの仮面が被せられたパカル王の遺骸と共に副葬品が沢山発見されている。またテオティワカン人から始まってマヤ人までのメキシコ先住民はいけにえが盛んで、チャックモール像はいけにえの心臓を載せるためのものである。

アステカ・カレンダー チャックモール像 ヒスイの仮面

プエブラ
プエブラの西にあるチョルーラではアステカ時代の遺跡が多く存在していた。それを壊してその上に多くの教会が作られ、もっとも大きいのがトラチウアルテペトロ遺跡の上に建つ教会で複雑な地下道が設けられている。
サントドミンゴ教会にあるロサリオ礼拝堂は金箔が貼られた浮き彫りで装飾されており豪華なつくりになっている。
現在博物館になっている建物は、タイルが壁に貼られ屋根はクリームを載せたような形のため砂糖菓子の家と呼ばれる。
カカシュトラで青を基調とした壁画が発見され、雨から守るため現在は遺跡全体を覆う大きな屋根(中国西安の兵馬傭坑の屋根が最大)が設けらている。

トラチウアルテペトロ遺跡の上に建つ教会 サントドミンゴ教会 砂糖菓子の家 カカシュトラの壁画

カンクン
メキシコシティーと違って標高は数10mの低地、しかも小高い山は一つもなくほとんど平野と言う地形、従って当然気温は高く最高気温は35度と真夏のど真ん中。今日は2時に起床して3時に出発(飛行機の予約がうまくいってなくこのような始末)、結局8時半の便でメキシコシティーを出発、カンクン着10時半、体がまだ十分になじんでない状態での観光スタートだった。トゥルム遺跡はメキシコ湾沿いに位置し、欧米諸国のリゾート地と言うこともあって長期滞在の観光客があふれている。裏の海岸ではゆっくりと寝そべっている姿が多く、遺跡観光よりのんびりさを楽しむ人が多いようだ。

トゥルム遺跡
スペイン人がメキシコを攻めたときにカリブ海上から見たトゥルム遺跡を見てビックリしたと言う。切り立った断崖に立てられた城は蛇のモチーフや仮面のレリーフなどが描かれ素晴らしものだったことが想像できる。入り口付近では、かなり前にテレビで見たことがある1本の高い棒の先からロープをたらし、その先に逆さまにぶら下がってまわりながら降りてくるショーをやっていた。遺跡の中では30cmぐらいのイグアナがチョロチョロ動いており、カンクンの湿地帯にはワニもいるらしい。
この日は比較的早くホテルに着き、ゆっくりと過ごせそう。ホテルの窓から見る夕日はとても綺麗である。翌朝チョット早めに海岸に出て、白い砂浜を素足で歩いてみた。昨日のウシュマル遺跡裏海岸でも感じたが日本と違って砂はまったく熱くない、これは不思議なひとつのできごと。

トゥルム遺跡裏側の海岸 ショーの一種 トゥルム遺跡の壁画の神殿
  
ホテルの窓から見た夕日と翌朝の海岸 入り口まで乗るシャトルバス イグアナ

チチェンイッツアー遺跡
マヤ文明の傑作であるこの遺跡には雨神チャックやいけにえになったドクロ、それにトルテカ文明の象徴ククルカン(羽毛の蛇:階段の手すり部分の一番下に口の開いた頭があり最上部がシッポ)が加わった高さ25mのピラミッドが中心にそびえる。このピラミッド北側階段の側面に、春分の日と秋分の日には日光が当り蛇の羽として現れると言う。今日は春分の日、この現象を一目見ようと世界から多くの人が集まっている。羽に見える時間は10数分、しかも5時ごろと言うことでそれを待つのに早くから場所取をしている。自然現象だから止むを得ないが、あいにく雲がその時間に現れ、完全な形の羽を見ることは出来なかったけれどほぼ完璧に現象を堪能した。

始まる前 そろそろかな かなり羽のよう 羽も少し残すのみ

今日は春分の日ということでピラミッドには登れなかったが、階段は結構急斜面で厳しそう。このピラミッドの階段もカレンダーになっていて、四方にある階段数は91段で91×4=364となり、最上段の1面を加えて365日となるハアブ暦を現す。左の写真のように9層の基壇には凹の部分が階段をはさんで左右に26個あり、合計すると52個になる。また9層の基壇は階段をはさんで2面ある 9×2=18 は1年が18ヶ月を現し1ヶ月20日とするツォルン暦(1年260日:18×20)とハアブ暦(1年365日)の二つの暦が重なる52年と一致している。このようにマヤ文明は非常に発達しており、天文学がすでにかなりのレベルに達していたと思われるのは、天文台と思われる遺跡が確認されているからだ。
天文台と思われる丸い屋根をした建物には観測に使用されたと思われる窓がある。また全長150mの球技場は宗教儀式として使用され、両サイドの壁にある輪の中にゴムのボールをくぐらせて競ったゲームが行われた。



ウシュマル遺跡
マヤ遺跡のひとつ、雨神チャックを崇拝していたのでいたるところにチャック像が飾られている。左右にある白い丸は目を表し、左右にある穴のあいた四角は耳、私の顔の後ろが鼻(象の鼻の形をしている)、肩のあたりが口になっている。魔法使いのピラミッドは高さ38mもあるがマヤ遺跡としては珍しく角のところが丸みを帯びて作られている。小人が一夜で作り上げたと言う伝説から魔法使いのピラミッドといわれている。118段の階段は非常に急斜面で現在は登ることが出来ない。その他小部屋が沢山ある尼僧院、球技場などが存在する。

ピラミッドの上から見た全景
(右:魔法使い 左:尼僧院)
魔法使いのピラミッド 雨神チャック像 雨神チャック像
コーナー側

カバー遺跡
ウシュマル遺跡の東南にあるマヤ遺跡のひとつ。崩壊が激しく修復されているのは一部で、ここでも雨の神チャック像が飾られている。残念ながらかなり壊れている石群、ものすごい数が連なっており圧巻そのもの。一部の壁に手形が残っていて、この建造物を作った人の手形らしい。比べてみたが意外と小さくマヤ人はあまり背が高くなかったようである。

凱旋門 仮面の神殿 雨神チャックの列 手形

メリダ
サラブレッドに比べれば小さい馬が引く馬車に乗って街中を観光しながら朝市に出かけた。途中意味はわからなかったがいろんなモニュメントがあって落ち着いた田舎町と言う感じ。市場は活気があって、多くの人が買い物をしている。果物はいろんな種類がそろっていて日本では見れないものまであったが、中でも驚いたのはマリア様などお祈りの対象にする像が売られていた。

小型の馬に引かれる馬車 ローターリーにあった像 顔の彫刻 マリア様など 果物

食事の一例
街中にあるファーストフード店では肉や野菜をまとめてぶら下げ焼けた表面を、ナイフで切り取りトーモロコシの粉を焼いた皮にはさんで食べるものが売られている。プエブラではビーフ肉を焼いた上にいろんなソースをかけて食べる料理が有名、でも味は今ひとつ日本人には合わなかった。メキシコといえばタコスこれも日本で食べるほうが味は良かった

街中での焼き肉 プエブラ料理 タコスの一種


ちょっとした情報
1.通貨はペソだがお土産やさん、ホテルなどアメリカドルの使用できるところが多く、両替の必要は最小限でよい
2.遺跡の撮影にビデオを使う時は必ず35ペソ必要であるが、デジタルカメラは無料である
3.メキシコ人は時間にルーズとよく言われるが、一度だけ実感した。それは馬車を待っていた朝約45分遅れで到着
4.メキシコシティーではみんなゆっくり歩いている。当然かもしれない、空気が薄いから
5.メキシコシティ−ではメイン道路がすべて一方通行。また自動車優先には気をつけよう、道路横断は命がけ
6.食事はなんとか食べられる内容。朝食はビュッフェスタイルで果物がおいしい。
7.物価は思っていたほど安くない。レストランでミネラルウォーターを頼むと3ドル、コーラーのほうが安い
8.プエブラの陶器はとても綺麗でお土産には最適だが、チョット重いのは難点

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