卒業式
2005年4月2日卒業式も済み盲導犬としてデビューしました。レオは訓練期間も短くまだ2歳になっていませんがユマに続いての盲導犬です。 体形の大きなレオはパートナーに男の方が選ばれ、年の割には落ち着いた行動とやさしいさで、きっと立派なお仕事をしてくれることでしょう。男の仔らしく、チョットおっさん顔ですが、どの仔よりも人懐っこく家族思いなところが今も心に残ります。 がんばってください!! |
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卒業試験に合格しました | 赤ちゃんから盲導犬まで |
ボランティアデーでの再会
今まではパピーウォーカーズデーとして開催されていた11月3日、今年はボランティアデーとした開かれキャリアチェンジ犬、リタイア犬など約100頭が集まりました。今年の4月に入学し、訓練も半ばに差し掛かったレオとも再会することが出来、とても楽しい一日でした。訓練も順調のようです。集まったみんなの前でその成果を落ち着いてデモする頼もしい姿を見てホットしました。そんなしっかりしたレオも、私のところに帰ってくるとすっかり我が家のレオに戻って甘えてくるのにも一安心・・・・ やはり6ヶ月経っていても忘れないでしっかり覚えてくれていました。
![]() 兄弟と一緒に(黒ラブの手前) |
![]() 落ち着いているレオ |
![]() 訓練の成果をデモするレオ |
レオ君は5月10日生まれの男の子。男の子5頭、女の子5頭の10頭兄弟で、我家にやってきたのは6月21日、生後42日目でいつもよりちょっとだけ早めでした。今回委託されたのは関西盲導犬協会では男の子ばかりの5頭です。5頭のうち黒ラブが2頭で、残りはイエロー、レオ君は5.5Kgのしっかりした体系でまだ少しよく見えていないような顔つきをしています。
委託された5頭の顔ぶれです。どの仔も、歩き回っている様子はもう一人前の顔をしていました。5頭揃って訓練センターの庭に出て遊んでいる様子です。一番前であくびをしているのがレオ君。その日は梅雨の中休みで少し薄日が差し、アスファルトは少し熱かったのか恐る恐る探検しているようです。この後、それぞれのパピーウォーカーの人に引き取られ返っていきました。我家では初めての男の子、ライオンのようにたくましく、またしっかりとリードできるような盲導犬を目指して ”レオ” と名前をつけました |
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最初の1週間での写真です。顔つきのしっかりしていく様子が毎日分かるくらいの成長振りです。食欲もビックリするぐらい旺盛。何しろ次の食事時間が近づくと、騒ぎまくる姿は今までになかった規模で、これが男の子なのかな? と実感しています。体重は毎日100gの増加で1週間700g増、1週間1Kgのペースになる日も、もうすぐ・・・・・・・
咥える力も急に強くなり、自分の体くらいある縫ぐるみを、咥えて振り回す姿はなんとも逞しい事です。でもこれが大変、当然手を甘噛みするのにも手加減はまったく無し、夏なのに長袖でカバーするのもむなしく腕は傷だらけ。いまから乳歯の生え変わりを待ち遠しく思う毎日です。
![]() 6月21日 赤ちゃん |
![]() 6月23日 まだ幼い |
![]() 6月26日 まだまだ赤ちゃん |
![]() 6月28日 ちょっと動きが活発に |
![]() 6月30日 ダウンも一人前に |
![]() 6月30日 ダンベルもしっかり咥えて |
最近の出来事
多くのパピーが行き、恒例になっている植物園のハスを見に朝早くから出かけました。毎年のように来ていますが、何時見ても綺麗なハスです。今年は冷夏で雨の日が多く一段と多くの花が咲いていたように思います。またおもちゃにも興味が旺盛で、チョット気味悪い毒蜘蛛の形でも当然へっちゃらで噛み付いては振り回しています。
この頃からシッコのしつけもでき、自分で決められたトイレに行ってするようになりました。ただ感心なのはシッコという言葉が理解できトイレに連れて行って、シッコというと出せるようになったのにはちょっとした驚きです。この月齢で言葉が理解し行動できるのは今まで無かったような気がします。
大きくなるのは速いもので、7月に入ると1週間に1Kgの体重増があって、もはや抱っこできる重さではありません。8月23日には14.8Kg、ようやく2回目の予防注射も終わり、散歩デビュ-です。お盆の特別行事で現在訓練中のユマが1週間ほど里帰りをしてきました。3ヶ月前に帰っていったときと比べ、その成長振りにはビックリです。体もしっかりした大人に、動きも盲導犬の歩き方、こちらの言葉にもしっかり反応してすごいなーと思っていたら、2日もすると我家のユマにすっかり逆戻り。もう甘えてみたり、欲しいおもちゃ(置いてあった場所は覚えていますのでそこに行って)をしっかり指図して要求したり。まあ里帰りしているのでゆっくりしていけばと思っていたのですが、そうは行きませんでした。そうレオというちびっこがいて、もうユマの後をついて廻り盛んに遊ぼうと誘うのです。最初のうちは遊んでくれていました、そのうち段々とうるさくなったのか相手にしなくなったのですが、それでもレオはめげずに頑張って突進していきます。最後は取っ組み合いの遊びになってしまい、とんだ里帰りになった気がします。
![]() ユマとレオで朝の散歩 |
![]() 車に乗って仲良く |
![]() 左がレオ 力はユマが比較にならないほど強く最後はユマに |
旅行
9月の金曜日近くのパピーと一緒に日本海(丹後半島の北 網野)へ、一泊旅行に行ってきました。レオにとっては初めてのお泊りでたくさんのお友達に会えるのを楽しみにして・・・・
ホテルにはキャリアチェンジのラブ、ビーグルがいてとても歓迎してくれ、レオは部屋に入っても、”マイトイレ、布団”持参のお陰で落ち着いていて安心して過ごすことが出来ました。夜はベッドの間に来たり、自分の布団で寝ていたりして普段の様子とまったく変わりなくしている様子はとても生後4ヶ月の仔とは思えない落ち着きでびっくりです
![]() ホテルの玄関で |
![]() 部屋の中で |
![]() ご飯を待っている |
![]() 安心し、寝転がって |
![]() ホテルのワンと一緒に |
![]() ホテルの近くにある海岸で |
![]() 帰り道の天橋立 |
ホテルから海岸まで散歩したのですが、砂道でおまけに少し上り下りがあってレオには結構厳しかったようにも思います。でも元気に頑張って行く事が出来、初めての海を見て波には少しビックリしていました。行程は片道約170Kmで長かったのですが車酔いもせず、途中名所の天橋立ではワンと一緒に入れる食堂で涼しく一緒にご飯を食べて休憩。9月の中旬とはいえまだまだ暑くとても日中の散歩は出来そうに無かったのでそのまま帰ってきました。
プレーイングタイム
12月7日の日曜日、やっと天気が晴れになり待ちに待っていましたプレーイングタイムがあって、パピー達が集まる事が出来ました。4ヶ月の赤ちゃんから11ヶ月のほぼ成犬まで全部で約30頭、もうにぎやかで大変でした。我が家のレオ君は7ヶ月前の大きさ、丁度中間ぐらい(といっても26Kgほとんど成犬)で、皆に混じって走り回っていました。日頃リードを外して走り回る事が少ないせいか、この日はどのパピーも一生懸命走って、終わりごろにはもうへとへと・・・・・・
レオ君はいつも誰かを追いかけて、結構頑張っていました。そのせいか帰るときには後ろ足の肉球の皮が少しはがれ、大変痛そうにしていました。帰ってくる車では案の定、爆睡状態、家についてもすぐに寝てしまいました。足には薬をつけカバーのために靴下を履かせていましたが、これを取ろうとしないのでちょっとビックリ!!!!
やはり痛いときには自分でも分かっているのかな?
![]() 兄弟の勢ぞろい 左からランス、レオ、ルカ、ラック、ラン |
![]() どの子が誰だかもう分かりません |
委託式の時の可愛らしい仔犬と比べてください、見違えるほど大きくなっているでしょう。
兄弟5頭が久し振りに揃って遊んでいましたが、どの仔も大きくなり力も強くもう一人前です。でも後約5ヶ月パピーとして自由に遊ぶ事が出来るのです。訓練の入学式があるまでまた一緒に遊ぶ機会があれば良いのに
引上げ前の出来事
残りも約1ヶ月と少なくなって、いろんな事がありました。ユマが里帰りをしたので醍醐寺へお泊りに出かけ、久し振りのユマとの遊び、今ではレオのほうが大きく、2頭で走り回るとすべてが狭くなります。ホテルの部屋でもレオが誘いかけふざけあっていましたが、夜の静かに寝る姿は不思議にさえ思いました。
![]() 我家で左がユマ |
![]() ホテルの部屋で左がレオ |
![]() 琵琶湖で左がレオ |
![]() 背中に乗って遊ぶ孫 |
![]() 鼻をくっつけてにらめっこ |
![]() とうとうお別れの車の前で |
伊勢のペンションにもパピーウォーカー仲間と旅行したり、孫がやってきて優しいレオとすっかり仲良しになったりしているうち、あっという間にお別れの日がきてしまいました。レオは今までの中で一番の甘えん坊、また家族思いの強いパピーでした。これから、あまり甘える事は出来ませんが,一生懸命仕事を覚えて一日も早く盲導犬を目指して欲しいと思います。「足の長い、体格のがっちりしたレオ、とてもかっこいいね。」 何処に出かけても多くの人からこんな声をかけていただきました。また里帰りしてきたら、楽しく旅行しようね 待ってるよ
引上げ式
レオは事情があって兄弟より約1ヶ月早く入学しましたが、5月23日は兄弟揃っての引上げ式でした。約50日ぶりの再会ですが、レオはしっかりと覚えていて、飛びついてきましたのでひと安心です。みんなも大きくなって立派な青年達が、今日を境にこれからは厳しい訓練に入ります。感謝状を頂いたあとは、まず簡単な適正試験があって、それからどんな内容の訓練があるのか訓練士の方から説明がありました。レオはすでに入学していましたので、適正試験にも無事合格し徐々に訓練されているようです。ちょっとだけその内容を紹介していただきましたが、わずか1ヶ月で随分進んでいるように思えました。なんと段差の前では停まるのです。お正月に里帰りする頃にはどうなっているのでしょう。つい期待ばかりが先走ってしまいそう・・・・・・・
がんばってレオ君!!