2月25日 成田発13:30 日本航空407便 フランクフルト着17:45
2月26日 ヴェルツベルク
レジデンツ、大聖堂、アルテ・マイン橋、マリエンベルク要塞
ニュルンベルク
カイザーブルク城、フラウエン教会、中央広場、美しの泉
2月27日 ヴイース ヴィース教会
シュバンガウ ノイシュバンシュタイン城
2月28日 ローテンブルク 市庁舎、マルクト広場。聖ヤコブ教会
ハイデルブルク
マルクト広場、アルテ橋、大学広場、ツムリッター、聖霊教会
ハイデルベルク城
3月1日 ライン川流域
ケルン ケルン大聖堂
フランクフルト発20:25 日本航空408便
3月2日 成田着15:50
成田を定刻どおり出発したJAL407便は順調に飛行して、出発後8時間経ちフランクフルトまで約3000Kmの地点に来た。今回はロシアのエアロフロートと違って、映画も見ることができ比較的時間を苦にしなくて済んだ。入国カードの提出も無く、フランクフルトについてからは簡単な入国審査でホテルに直行し、時差8時間遅れの夜を過ごす。
翌朝からの観光で最初に覚えるのは絶対必要な有料トイレの使い方。小銭で50セント(1ユーロ硬貨ならおつりは出るが札は使えないので注意)を入口に設置された券売機に投入すると、レシート代わりに写真のような券が出てくるのでそれを取ってロックがはずれた回転棒を押して中に入る。そのレシートは併設された売店で金券として使用できるので必ず取っておくこと(つまりトイレの使用料は無料)。しかしすべてのトイレがこの方式ではなく、入口でおばさんが徴収したり、金券が出てこないところもあって50セントの有料となる。
ヴェルツベルク
フランクフルト出発後約1時間半でロマンチック街道起点の街ヴェルツブルクへ到着。最初にバスから下車したところは12体の聖人像が立ち並ぶアルテ・マイン橋。橋から丘の上を見上げるとマリエンベルク要塞が見える。かつて歴代の司教が住居として使用されていた場所で、中には聖母マリア教会、博物館などがある。橋を渡ると旧市街に入りドイツで4番目に大きいロマネスク様式の教会、大聖堂やバロック式の正門に見事な彫刻が施されたノイミュンスター教会、さらに世界遺産となっているレジデンツと続く観光ルートを散策。レジデンツの側にある庭園では真冬の寒さのため噴水が凍りつき自然の造形を見ることが出来た。
![]() アルテ・マイン橋 後ろに見えるのは市庁舎 橋の両側に立ち並ぶ聖人たち ![]() |
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アルテ・マイン橋から見たマリエンベルク要塞 ノイミュンスター教会 庭園内の凍りついた噴水
レジデンス 大聖堂 大聖堂内部
ニュルンベルク
古城街道にあるこの街は人口50万人と比較的大きなところだが、観光する旧市街は周囲5Kmの城壁に囲まれた小さな範囲である。ラウファー門を通って中に入ると、1050年にハインリヒ3世が築城し神聖ローマ帝国の皇帝の居城として使用されたガイザーブルク城がある。現在の姿は16世紀のもので高さ30mの塔からは市内を望める場所に出る。ここはフランクフルトより南に下がっているはずだが屋根にはうっすらと雪化粧、やはりドイツはこの時期寒い国。旧市街には中世の雰囲気を漂わせる木組みの家が並び、その中でも代表的なものはドイツを代表するルネサンスの画家アルブレヒト・フォン・デューラーの家がある。
ガイザーブルク城 城壁から見た市内 右2本の塔は聖ゼーバルドゥス教会 アルブレヒト・デューラーハウス
フラウエン教会 仕掛け時計 聖ゼーバルドゥス教会 聖ローレンツ教会
13〜14世紀かけて建築され、川を挟んで北側に聖ゼーバルドゥス教会、南側に聖ローレンツ教会があって、それぞれの地区代表のような形を成しているゴシック様式の教会である。またフラウエン教会は虐殺されたユダヤ人の慰霊のためにカール4世が建てたもので、正面にある仕掛け時計は毎日正午になると動き出す。
金色の輪と彫刻像
中央広場の8角形の石盤の上に高さ19mの黄金の塔があり、40体の緻密な彫像で飾られている。周囲には柵があって、その柵の南東側に継ぎ目の無い金色の輪が取り付けられている。これを3回転させる間に願い事をすると叶うとされているので順番待ちの列が出来ている。
シュバンガウ(ノイシュヴァンシュタイン城)
今日も南に向かって進むので雪は少ないと思っていたが、とんでもないことに。お城は山の中にあるので途中の道は次第に雪道に変わっていく。途中からは除雪車にもお世話になりながらバスはゆっくりと慎重に進んでいった。
アウトバーン高速道路 次第に雪が増えていく 高速道路を降りて市内道路へ
市内を抜けて山道へ 道路は積雪で真っ白 除雪車が懸命に作業する横を進む
バスの終点からお城までは徒歩で約30分、雪の山道を登る。冬季以外はミニバスが運行されているためお城の下まで運んでくれるが今回は歩くしかない。そこで日本より持参した簡易アイゼンを靴に取り付け、なんとか滑ることなく歩くことが出来た。(馬車に乗るという手もあったが頑張って歩くことにした)
馬も時々交代するようで4輪駆動車で運ばれて来ていた。
入口ではスピーカによる内部説明の言語を設定するためグループ分けされており、我々日本人のグループが入場できるまで少し時間待ちをした。(以前は個人別にイヤホンガイドを貸し出していたようだが、閑散期でもあることだしグループ分けを選んだようだ)
現在419〜421までのグループが入場していて、我々423グループはゲート近くで待機中。冬季だから待ち時間も少ないが観光シーズンになると大変な混雑だろうなと思った。
1869年バイエルン国王ルートヴィッヒ2世により着工し、ゴシック、バロック、ルネサンスなどの建築様式を取り入れたお城がノイシュヴァンシュタイン城である。ドイツの観光と言えばここが第一、ディズニーがシンデレラ城のモデルにしたと言われるだけあって観光客は絶えない。城内は撮影禁止のため写真は無いし、雪のため最もお城らしく見える撮影スポットのマリエン橋も通行止めと言うことで多少残念であるが雪景色のお城も趣があって良かった。
馬車終点付近から 通行止めのマリエン橋 側面から
登山道の入口 ちなみに夏のマリエン橋から 遠くに見えるホーエンシュヴァンガウ城
ヴイース
1754年に完成したこの教会の外観はどちらかと言うときらびやかではなく、周りに何も無い草原にぽつんと立っている。この教会が有名になったのは1738年、祭壇の中央に安置されている「鞭打たれるキリスト像」が涙を流したと言う奇跡が起こった。この話は広く伝わり多くの巡礼者が訪れるようになったからだと言われている。内部の装飾はすばらしく綺麗でフレスコ画や細かく仕上げられた彫像など見ごたえがある。
雪の中のヴィース教会 中央祭壇 鞭打たれるキリスト像
ローテンブルク
ロマンチック街道のハイライト。周囲を市壁に囲まれた小さな街で中世を再現したような昔の姿が残っている。相変わらず雪化粧が続き、足元は滑りやすい。ここでも簡易アイゼンは手放せない。到着した日は夕方のため散策も近くに限られ、ホテルの側にある市壁の上に登ってみる。遠くにかすんで見えたのは聖ヤコブ教会、翌日分かったことだが工事中のため足場が組まれ外観すら見ることが出来なかった教会だ。
市壁から見た聖ヤコブ教会 白い塔 市参事宴会場 市庁舎
ヨハニス教会 プレーンライン レーダー門 マルクス塔
建物ばかりだがいたるところに中世の雰囲気が漂い、観光客も少なくゆっくりと見学できる。市参事宴会場の壁にある仕掛け時計は、時間になると将軍と市長が窓を開けて現れ市長がジョッキのワインを飲み干す姿が見れる。
市壁を修復するときの資金を寄付で賄ったが、そのときの寄付者名を壁に書き込んでいる。なぜか日本のテレビ番組名があった。
ローテンベルクから古城街道を通りハイデルベルクを目指す。途中名も分からない古城が現れては消えるがその数の多いこと。又バスの中からの写真ではっきりしないのも残念であるが、とりあえず紹介する。
ハイデルブルク
旧市街とハイデルブルク城を結ぶカール・デオドール橋。橋の両側にはブリュッケ門と猿の像があり(この像は顔の部分が空洞になっていてそこに顔を入れ左手で鏡を触るとお金持ちになると言われている)、渡って旧市街に入っていく。最初に見えてくるのは聖霊教会、次にマルクト広場を通って大学の町である校舎や図書館の近くにまたイェズイーテン教会が現れる。現在学生の数は25,000人以上で全人口の約5分の一を占めているためか、若いセンスを反映した洒落たショップが多くドイツに来て始めて混雑を感じた。
ハイデルブルク城 ブリュッケ門 聖霊教会
カール・デオドール橋 イェズイーテン教会 猿の像
今までは木で作られていたカール・デオドール橋は洪水や氷結のためよく壊れていたが、1788年に強固な石製に作り変えられた。北側にあるブリュッケ門はフランス軍の攻撃から街を守るための城壁の一部であった。イェズイーテン教会はローマのイエズス会教会を手本にして18世紀前半に作られたバロック様式の教会。
ライン川流域
リューデスハイムからライン川沿いに古城街道をあいにくの雨模様の中ケルンに向かってドライブ。
小高い山の上にはニーダーヴァルト記念碑。1871年ドイツ帝国を記念して、女神ゲルマニア像が建てられた。この丘からライン川は絶景であるはずだが、小雨でかすんでいた。 ここでもトイレは50セント、しっかりと案内が木に貼り付けられていた。
ライン川沿いも古城が多く、それぞれ名前といわれの説明を聞いたがとても覚えられなかった。
ローレライはライン川の難所と言われているが、高さ132mの岩が川にせり出し川幅が90mと狭くなっている。当然水の流れも速くなっているので船の航行には難所と言われていた。決して美しい乙女の歌が聞こえたわけではない。
ケルン
この典型的なゴシック様式の大聖堂はドイツ最大のもの、高さ157mもあるので全体をカメラに入れるのは遠く離れたところからでないと無理。当日は雨降りの上ローマ人の春祭りとしてのカーニバルパレードと重なって、道路は仮装をした人たちでものすごい混雑。周辺のお店はほとんど閉まっているし、大聖堂の内部公開も行われていないので入ることは出来なかった。綺麗なステンドグラスも見れないのは当然で金細工の施された棺、屏風なども見れなかったのは残念。
しかし年に一度のパレードに偶然出合ったのはラッキーであった。観客席も特設されているが、その上に余り人は乗っていない。歩いている人の子供から大人まで大半が仮装している。それぞれのテーマのもとグループで仮装を楽しんでいるようだ。パレードしている人たちの手にはおもちゃやチョコレート、お菓子などをたくさん持っていて観客に向かって投げてくれる。それを受け取る人も完全に祭りの中に溶け込んで全員が祭りの主役だ。
ドイツの町並みを飾るアクセサリーはたくさんあるが、家の壁から突き出しているホテル、土産店などのシンボルをたくさん収集してきた。どれを見てもお店を代表するような形で、動物をメインにしたものが多い。
街角で見かけた銅像など
いたるところで銅像や奇妙な形のオブジェを見るがその意味は良く分からない。現地ガイドが付かない添乗員による説明だけだから細かいところは省略も止む無し。これらの銅像を見た近くの場所を表示
アルテ・マイン橋近く ヴェルツブルク大聖堂近く ヴェルツブルク市内 レジデンツ正面 ハイデルブルク大学広場
レジデンツ横 ヴェルツブルク大聖堂近く ニュルンベルク城壁入口
ニュルンベルク旧市内 聖ローレンツ教会近く カール・デオドール橋近く
ドイツの食事
食事はどちらかと言えば質素。デザートはほとんど付いてこない、と言うことであまり期待しないほうがいい。ただひとつ安心なのは水道水が殺菌されているので生野菜が安心して食べれる。またお米のご飯に変って必ず付いてくるのがいろんな形や大きさのジャガイモ。どうやらジャガイモはドイツの主食らしい。
サラダとハム スープと白ソーセージとケーキ
スープと蒸した餃子 サラダとハンバーグとドーナツ
ロールキャベツ トマトスープとご飯に鶏肉豆かけ 中華
知っ得情報
1.ドイツ観光はお城と教会めぐり、すべて名前と由来をチェックするのは不可能だが、事前の下調べ次第
2.公衆トイレは皆無に近く、有料トイレも数が少ないので観光地では大混雑、特に女性は時間待ちを覚悟しなければならない
3.飲み物で最も安いのはビール、ワインは高め、コーラーやジュースも高め、水はガス入りが多いので注意
4.硬貨はいたるところで必需品。買い物後のお釣りはいつも貯める癖がつき、帰国時は空港で小銭による買い物になってしまう
5.ホテルの朝食はビュッフェスタイルが多く比較的豪華で、意外と昼食よりも良いかも知れない
6.観光地の駐車場は離れた場所のためバスから降りて歩くこと20〜30分でようやく目的地に着くので覚悟
7.高速道路が発達しているので渋滞はあまり感じない
8.ホテルのドアーキーには変ったものがあってICカードをセンサーにかざしてランプの色が変るのを見て開く(要領を得るまで時間がかかる)
9.ドイツの町はどこも市電がたくさん走っていて交通は便利のようだ。