EGYPT





2000年11月27日出発   12月4日帰着 8日間
 関空13:55発〜カイロ20:50着  所要時間 往路14時間
 カイロ17:30発〜関空11:00着 帰路12時間
カイロには夜遅く着いたのでホテルに入ったのは、11時30分を過ぎていた

1128 ルクソール(ナイル川東岸

朝早く5時にホテルを出て6時15分発の飛行機でルクソールへ・・。いよいよエジプトの観光に入る。イスラム教は昨日の27日からラマダン(断食)に入ったため観光は午後3時に終わるらしい。ちょっと時間がもったいないような気がする。

気温は20℃前後で一番過ごし易い季節だそうだ。

最初に行ったのはカルナック神殿、何処に行ってもスケールの大きいのには驚くと思うがまさしく最初にふさわしい神殿であった。入口で待っていたのは並んだ羊のスフィンクス、残念な事に破壊されているものがほとんどである
石で作られた大きな柱が何十本と立ち並びそれぞれの柱には作った王様の名前がヒエログリフという象形文字で刻まれている
また大きな石像はこれから現れるファラオの始まりに過ぎない


カルナック神殿ではこの他に柱状の記念碑オベリスク、“糞転がし”という昆虫が太陽を運ぶ化身としてスカラベという名で祀られている。参考までにここで行われる音と光のショーは日本人にとっては今ひとつであった。

ルクソール神殿
カルナック神殿に比較すれば規模は小さいがが、ラムセス2世の坐像や立像、戦いの図が描かれたレリーフなど

ルクソール神殿からホテルに帰るのは、馬車に乗って街の中を走った。車と馬車がお互い平気で走っているのにはビックリしたし、よく事故にならないものだとも感心した。ホテルはナイル川沿いにあったので、途中からファルーカという帆かけ船に乗って到着、夕日は又格別のものであった。



1129日 ルクソール(ナイル川西岸)とアスワン

3年前外国人(日本人も犠牲者が出た)をねらった、銃乱射事件で有名なハトシェプスト女王葬祭殿に向かう途中、田んぼの中に突然現れるメムノンの巨像。周りには神殿らしきものが何も無いので不思議な像である。ハト女王は史上初の女性ファラオとして権力を世に示すために作られた葬祭殿には、王の象徴としてつけひげを付け男装をしたレリーフが残されている。

                 

王家の谷
有名なツタンカーメンの墓を始め歴代のファラオが眠っている。この王家の谷で墓内での写真撮影には、カメラチケットという別料金が設定されているエジプト独特のシステムには驚いた。お金を払っても内部では、ストロボが使用できないから綺麗には写らないので要注意である。写真より目で見て頭に焼き付けるようにしたいもの その代わり入口に行くまでトロッコバスみたいなのに乗る時しっかりと絵葉書を1ドルで売りに来る。これの方が綺麗だし安くつくと思う。

              

アスワン
1970年にナイル川をせき止めて作られた世界最大のアスワンハイダムは琵琶湖の約8倍の面積を誇っている。

このダムのため湖底に沈んでしまうはずだったアブシンベル神殿はユネスコの援助で現在の地に移された。

途中バスの車窓からラクダがトラックに載せられて運ばれているのを見た。やはりここはエジプトであった。

余談だが、ルクソールからアスワンには飛行機で移動したため(約45分)、時間の都合で昼食は弁当になった。内容は写真のとおりボリューム一杯でほとんどの人は食べきれなかった。またエジプトではトイレは有料で25ピアストル(約7円)のお金が必要になる、しかし旅行者が手にするのは1ポンドが最低でそれ以下のお金はつり銭でも手に入らない。こんな事情が重なってトイレの集金者にこの余った食料を25ピアストル代わりに引き取ってもらったらなんと喜ばれた事か


1130日 アブシンベル
アブシンベル大神殿は幅38m、高さ33m、奥行き63mの岩山の中に収まっている。正面にはラムセス2世の巨像が4体並んでいる。左から2番目の像は壊れて足元に頭が崩れ落ちている。手前はアスワンハイダムで出来た湖が側まで来ている。またすぐ側にラムセス2世の妻ネフェルタリの像が6対並んでいる小神殿もある


アブシンベルからカイロへはアスワン経由で空路2時間40分。カイロでは観光時間はすでに終わっていた。


121日  カイロ

ピラミッド

いよいよ待望のピラミッドである。バスでギザのピラミッドまでわずか20分、こんな近くにピラミッドがあるとは考えても見なかった。もうひとつ驚いたのは途中の道がナイル川からの霧に包まれまったく前が見えなかったこと。砂漠でも霧が発生する事を始めて知りました。

この大きさはとても人間が作ったものとは思えません。大きな石を切り運ぶだけでも大変なのに、それを200万個も計算された方法で積み上げるなんて・・

何と素晴らしい文明ではないかと改めて感動しました。この景色は写真では表せません、ぜひ一度見てください

ピラミッドの側でラクダや馬にも乗りました。馬は乗馬経験があるので簡単に乗る事が出来ましたがラクダは前後左右に大きく揺れるので慣れるまでは大変です。特にラクダが立ち上がるときと座る時は落ちそうになります。


スフィンクス
カフラー王のピラミッドとその墳墓の守護神として作られたスフィンクス、その大きさと美しさはたとえようがない


帰る途中でパピルスに絵を描いたものを売っているお店に寄った。パピルスの作り方や絵の種類など説明されて購入するのだがこれが結構高い。パピルスの材料が本物であれば仕方ないのかもしれないが観光地で売り歩いているのは桁違いに安い同じ大きさであれば50分の一ぐらいの値段である。これはパピルスではなくバナナの皮らしいので注意する事。

エジプト考古学博物館は本当に素晴らしい宝の山である。時間が許されるのならばゆっくり見物するのが良い。例によってここもカメラチケットが必要であるため写真撮影は出来なかった

122日  アレキサンドリア

朝からバスでアレキサンドリアへ、今日もナイル川から発生する霧で前が見えない。驚いた事に今日のバスには警察の人が自動小銃を持って乗っているではないか。今までエジプト内での移動はすべて飛行機であったがカイロからアレキサンドリアへは高速道路を使ったバス移動である。やはり長距離の道路を使った移動は危険なのだと思った。左の写真はグレコローマン時代の遺跡、ポンペイの柱とスフィンクスである。このスフィンクスは破壊される事も無く綺麗に残っている。

カイト・ベイの要塞から見る地中海海岸は美しくエジプトの違った趣をかもし出している。このアレキサンドリアの女性はヨーロッパ系の顔立ちをしておりとてもエジプト人とは思えない。まさしくクレオパトラがたくさんいる雰囲気である。


12
3日  メンフィス・サッカラ、カイロ

昨日もラマダンのため観光は午後3時に終了した。そのためカイロのモハメド・アリ・モスクは朝一番の観光になった。例によって朝霧のため霞んでいるがこんな大きなモスクが出来たのはイスラム教の偉大なところか?。内部の音響も実にうまく出来ていてスピーカのなかった時代に音が全員によく聞こえるよう反響する構造になっていた。

メンフィスには全長15mもある、横たわったラムセス2世像があったり、アラバスター製のスフィンクスがあるが一見しておくだけのようであった。


サッカラ

ジェセル王の階段ピラミッドで有名な世界最古のピラミッドである。写真にはたまたまロバを連れたエジプト人が写っているが、彼らと写真を一緒に撮ると当然のことのように料金を請求される。これはエジプト何処に行っても同じことであった。

帰る途中ジュータンの工場に立ち寄って作る工程を見学、器用に模様を編みこんでいるのは中学生であった。この仕事が生活なんである。また昼食はエジプトの代表的なシシカバブを食べたが今までの中で一番合っていたように思う


エジプトの何処に行っても素晴らしい古き時代の文明に感動した旅であったと思う。そのスケールの大きさは言うまでもなく写真では味わう事の出来ない世界を一見する事が出来た。この大切な遺産はいつまでも保存していただきたいと思う。

最後にエジプトを旅する時の注意として

1.飲み水は小さなペットボトルを日本から数本用意した方が良い。

2.観光時期は10月下旬から11月中旬までが最高かも(暑さとラマダンの関係)

3.トイレは有料でしかも小銭が手に入らないので苦労する。

4.3年前の銃乱射事件以来警備はしっかり出来ていて不安は無いが夜の出歩きはしない。

5.お土産はパピルス、石の彫刻、金製品、ジュウタンなど。ホテルにはあまり揃っていない。

6.ハンハリー市場などで買物する時は値段と品質に注意

7.写真撮影するときはビデオも含み別料金なので注意。これが以外と高い。

8.食事は日本人にはかなり厳しい。朝食などカットされた果物も気をつけよう。

9.観光地で売りに来るお土産はうまく買うと多くの人に配る時重宝する時もある

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