夏のオーロラとカナディアンロッキー・ナイアガラ8日間

2005年9月13日〜9月20日 サマータイム中
1日目 関西空港     バンクーバー      トロント
   
18:30発 9.5時間 12:00着 14:00発 4.5時間 21:30着
2日目 ナイアガラ観光
       霧の乙女号で大瀑布 ナイアガラ・オン・ザ・レイク
     トロント     エドモントン     イエローナイフ
     
16:15発 4時間 18:17着 19:35発 1.5時間 21:14着
3日目 イエローナイフでオーロラと市内観光
       犬ゾリのケンネル グレートスレーブ湖
4日目 イエローナイフ
       オーロラ
5日目 イエローナイフ  エドモントン    カルガリー
      
7:30発  1.5時間 9:09着 10:00発 50分 10:54着
       ヨーホー国立公園  エメラルド湖 タカカウ滝
6日目 カナディアンロッキー
       コロンビア大氷原 バンフ国立公園
7日目 カルガリー     バンクーバー
     
11:00発  1.8時間  11:25着 14:15発
8日目     関西空港
    
11時間   17:00着

               時差      最高気温
  バンクーバー   −16時間      20℃
  イエローナイフ  −15時間       8℃
  ナイアガラ     −13時間      30℃


カナダは東行きのため夕方出発、飛行機の窓からはきれいな夕焼けを見ながら、まずバンクーバーに向かう。バンクーバーで入国審査の後乗り継いで最終地トロントは夜遅くになった。そこからまだバスでナイアガラまで1.5時間、ホテルに入ったときはもう深夜、バスを降りると前はナイアガラの滝だったので夜の滝も見たかったが、とにかく疲れを取るため明日の準備もそこそこにベッドにもぐりこむが時差ぼけなのかなかなか寝付けない。


ナイアガラ瀑布

朝起きて食事前に滝を見に行ったが、ホテルはちょうどアメリカへ渡る橋の前で15年前にこの橋を渡ってカナダ滝に来たことを思い出していた。

食事はホテルの10階、前夜添乗員から部屋からは見えないといわれてたが滝は眼下に見える状態。左がアメリカ滝、右奥のカナダ滝、すごい水しぶきをあげている

朝一番の観光はオンタリオ湖の側にあるナイアガラ・オン・ザ・レイクの街。イギリス系の移民がたくさん住んでいる小さな町でビクトリア様式の美しい町並み、シンボルの時計台が中心にある。静かな木々の間には多くのリスたちがどんぐりなど豊富なえさをいっぱい食べて冬仕度をしていた

ナイアガラ滝に戻って最初に向かったのはテーブルロック展望台、ここから眺めるカナダ滝はものすごい迫力で落ちていく大量の水に今にも吸い込まれそうになる。
この滝はエリー湖からオンタリオ湖に注ぐナイアガラ川の中流にかかっている。
このすさまじい水量の滝を”霧の乙女号”に乗って下から観光するが、観光客の多いこと。乗船を待つ人の列が続き、その先はエレベータ。そして配られたビニールのポンチョを頭からすっぽりかぶりようやく船に乗ることができた。アメリカ滝は高さ55m、全長320m一方カナダ滝は高さ52m、全長675mで水が落ちる形を上から見ると馬蹄形に似ているところからからホースシュー滝とも呼ばれている。滝壷に向かって出発した乙女号は500人乗り、最初はちょっとした霧の中を進みながらアメリカ滝の側を通過、次第に霧が雨に変わりカナダ滝の近くではまるで台風のよう。船は最高出力で前に進もうとするが滝から落ちる水の勢いに流されて近づくことはできない。そのころには全員がずぶぬれに近く、事前にはいていたビニールのズボンとビニールの靴カバーが効果を発揮して何とか濡れることは免れた。当然カメラで撮影することなどできなかったが、カナダ滝を離れる寸前にようやく下からの撮影に成功、その迫力を改めて感動した。

イエローナイフ

イエローナイフの町はグレート・スレイブ湖の湖畔にあり、先住民であるイヌイットやネイティブ・カナディアン、それに金を求めてやってきたヨーロッパ人などが入り混じって住んでいる。最近近くでダイアモンドが発見され多くの人が住むようになった。先住民の家は写真のようでこんな簡単な住まいで、マイナス40℃の寒さに耐えられるのかと不思議な気がする。しかし今は当然暖房の完備した立派な家が立ち並ぶ街であるがこれといった見所はない。観光バスがないこの街ではドライバーも女性で体格はしっかりしている。
 

白熊の剥製は飛行場や博物館に飾られているがとてもきれいだ
オーロラ
今回の第一目的である夏のオーロラ観賞は残念ながら期待はずれであった。天候と太陽風の環境に恵まれずチラッと見えただけで3日間の寒さ苦行(深夜で−2℃)のみが残った気がする。また持参したデジカメでは露出時間が短すぎて写真にはならなかったのも想定外であった。
仕方がないので満月と雲の写真をとって見た。これも見える確率97%の内なのかも知れない。イエローナイフは日本人観光客が99%でまるで日本人街となっているので、すべての値段が高くこのまま続くといずれ誰も来なくなること請け合い状態。
というのもガイドは説明しない。応対は悪い。自分の責任で勝手に見て帰ってという感じ・・・・・・・
これから行く人は気をつけよう。決して旅行会社の宣伝に乗ってはいけない。しっかりと自分でいろんな条件を調べていくことをお勧めする。特に時間延長は慎重に選択すること。ホテルの周辺から見えることもある

市内観光やオーロラ観賞施設までの送迎用バスはあいている時間帯を有効に活用するスクールバスであったが、乗り心地は子供用のため座席が狭い上に非常に悪い。

そんな訳で北緯60度でオーロラを見た証明書だけが残ってしまった。

オーロラとは

地上から約100〜400Kmの上空で起き、太陽の黒点の活動により飛んでくる太陽風の粒子が地球の磁気圏に入って電子衝突を起こすことによって現れる放電現象をいう。イエローナイフは北緯60度付近のドーナツ状の帯内でオーロラが最も発生しやすい地域、ベストシーズンは11〜4月の冬、夜間10時〜2時の間、気温は−40℃を越えることもある。
オーロラ観賞 北緯60度
犬ゾリ体験
冬ではないので犬ゾリといっても雪がなく訓練用のバギー車での体験。当日はあいにくの雨であったが、犬たちは全く動ぜず元気そのもの、水溜りや砂利道を平気で走っていく。冬の寒い時にソリを引っ張る犬だから大きく太り、毛がふさふさした犬を想像していたがそうではなかった。意外と小さく痩せていても力は強いのに感心した。

フレンドリーなリーダー犬

記念写真を撮るために止まっっている
先頭を走るリーダー犬はすごく利口で後方約30mぐらい離れたソリの上から指示する言葉をしっかり聞き分け、左右の方向はもちろん停止や出発などさまざまの言葉に対応している。このリーダー犬ともなると値段も高く約200万円ぐらいで取引されるとか。この訓練所には約150頭の犬が生活している。


カナディアンロッキー

パンフ・ジャスパー国立公園
3000m級の山が連なるロッキー山脈、様々な氷河が存在する中でも最大のアサバスカ氷河は、車窓から眺めているとさほど大きいとは感じないが連絡バスと雪上車を乗り継いで、氷河の上に立ってみるとそのスケールに圧倒される。まだ9月だというのに気温は10℃ぐらいでコロンビア大氷原から吹き降ろしてくる冷たい風に飛ばされるような感じすらする。人の背丈ほどある大きいタイヤをつけた6輪駆動の雪上車は1台6000万円だとか、世界で20台弱しかなくほとんどがこの氷河にあって、1台だけ南極で活躍しているらしい。アサバスカ氷河は少しづつ移動しているが、いたるところにクレバスがあり足を踏み外すと非常に危険。ここもナイアガラの滝と同じで観光客であふれている。昼食を食べるのも一苦労。この氷河にくる途中でいろんな見所があって、垂直の岩の壁から滝が流れている情景がすすり泣いているように感じられる壁、上から見ると熊が手を上げて立っているように見えるペイト湖、雪山をきれいに写しているボウ湖、20ドル札の裏にデザインされているモレーン湖、道の左右には今が見頃の色づいた黄葉など雄大な景色に飽きることはない。
夜はルイーズ湖の湖畔にあるホテルで宿泊したので、朝日が万年雪を照らしている写真を撮って見たが湖と雪、それに朝日の明るさの違いはうまく表現できない写真になってしまった

アサバスカ氷河の上

アサバスカ氷河の車道から見た全景

すすり泣きの壁

氷河の上で

雪上車

大きなタイヤ

エメラルドグリーンのペイト・レイク

朝日に浮かぶレイク・ルイーズ湖の雪

ボウ・レイク

モレーン・レイク

一面の黄葉

遊んでいるリス達

ヨーホー国立公園
ヨーホーとは先住民の言葉で”驚異”を表している。見所には落差400mを誇るタカカウ滝、キッキング・ホース川の水が岩を削りつづけた結果自然に出来上がった岩の橋”ナチュラルブリッジ”、エメラルドグリーンの湖水をたたえるエメラルド湖などがある。
写真のように鏡のような湖面に映された山の美しさはただ見とれるだけ。好天に恵まれたのでタカカウ滝の中央付近にかかった虹がとても印象的であった。ナチュラルブリッジでは手前に観光用の橋がかけられ、その陰を映している姿と下を流れる透き通った水がよくマッチしていた。

エメラルド・レイク
 
タカカウ滝

ナチュラルブリッジ

おまけの話
エドモントンからカルガリーへの飛行機は写真のようなプロペラ機、今ごろ珍しい機体なのだが出発時にちょっとしたトラブルが発生。滑走路上でエンジン全開加速をはじめたらすぐに加速を中止して引き返し始めた、何かトラブルがあったという機長のアナウンスで機材を交換するのかと思っていたらそのまま滑走路へ、そして加速して飛び立ってしまった。もうカルガリーに着くまで、人も荷物も重いし乗客全員ひゃひゃ・・・・・。
何しろ乗っている95%はこのツアー客でほぼ満席、普段は利用客もあまりないのではなかろうか。カナダの飛行機は全体的に古い、エドモントンからイエローナイフに向かったのは日本で20年前に良く見かけたボーイング737だった。


イエローナイフは多くの人種が住んでいるため話す言葉も多い。
上から3行目の三角図形も文字の一種?。どうやら先住民の言葉かも知れない
そんな訳で機内の案内に書かれていたものを紹介する
料理の種類

カナダ料理は比較的日本人にあっていて食べやすい。カリブーの肉は柔らかく非常に食べやすく調理されていた。もうひとつ残念なのはせっかくのお米なのに芯があって硬く、パラパラの状態。それにサンドイッチとして挟まれたハンバーグの大きさにはびっくり、量が半端じゃない。これぐらいいつも食べているせいなのか、カナダの人は大きく私の2倍ぐらいは普通のようだ。


カリブーのステーキ

サーモンのステーキ

すしが入った定食

旅行情報
1.カナダドルは現地の銀行で交換する方が得、関空ではできるだけ必要最小限に。
2.ツアー客の行くお土産さんは日本円、アメリカドルなど使うことができる。
3.州によって税金の率が違うので同じものでも値段が違う。
4.オーロラは自然現象最初から期待しない方が納得できる
5.カナダはでかい国、東と西では3時間の時差がある。移動は飛行機に頼るため時間のかかる旅
6.ナイアガラの”霧の乙女号”では水しぶきが激しいのでスーパーなどでもらうビニール袋を靴カバーにすると良い。
7.オーロラ観賞は深夜になるため睡眠不足がこたえる。昼夜の区別がつかないまま疲れがたまるので注意。
8.飛行機に乗るのは検査が厳しい。国内線でもパスポートの提示を要求される。
9.その地域しか売っていないお土産がある(地名入りシャツ・絵はがきなど)ので買い忘れのないように。
10.地域による温度差が激しいので体調と衣服には注意(ナイアガラ30℃、イエローナイフ−3℃)
11.ロッキーの山と湖、似たところが多すぎて最後には区別がつかないがどれもきれい。

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