3月 8日 成田発11:00 ベトナム航空 VN995 ハノイ着15:10
9日 陶芸の里バチャン村、ハロン湾クルーズ、水上人形劇観賞
10日 ハノイ市内観光
ホーチミン廟、ハノイ36通り、文廟、一柱寺、ホアンキエム湖
ハノイ発15:10 ベトナム航空VN843 シェムリアップ着17:10
11日 アンコールワット朝日観賞
アンコールトム観光
バイヨン寺院、像のテラス、南大門、タ・ブローム寺院
アンコールワット観光
ソラソラン、タケウ、ニャックボアン、オールドマーケット
アンコールワット夕日観賞、アブサラダンス観賞
12日 パンデアイ・スレイ、ロリュオス遺跡
シェリムアップ発16:30 シェムリアップ航空FT995 プノンペン着17:20
13日 プノンペン市内観光
国立博物館、独立記念塔、銀寺、王宮
プノンペン発18:50 ベトナム航空VN818 ホーチミン着19:40
14日 ホーチミン市内観光
サイゴン大教会、統一会堂、ベンタイ市場
ホーチミン発23:55 ベトナム航空VN950 成田着
15日 成田着7:25
ハノイ
寒い日本を出て約6時間ベトナムの首都ハノイに到着。前日のテレビ中継でハノイ街中の服装を見ていたため予想していたが、16℃と結構涼しくそのままの姿でホテルに入る。ベトナムは日本と同じで南北に長いため、ここハノイでは四季があるとか。ホテルまでの道中、バスの横をものすごい量のバイクに囲まれて走るのに驚き、道路横では露天商がたくさんあって庶民の生活を垣間見た。
陶芸の里バチャン村
ハノイから約30分のところに村の9割が陶磁器つくりに従事しているところ。白地にブルーの磁器で茶碗や湯のみなどの日用品が多く造られている。今回の旅行でタイルを買いたいと思っていたので期待していたが、残念ながら建材に入るタイルは作られていなかった。
狭い村内を牛が引く観光用車で一周したとき、途中で牛車を引く案内人が突然止まって、牛の背中に乗れという。そんなサービスがあるのだと言われるままに乗ったが、降りた後で”サービ いちど”と何度も言う。最初何を言っているのか分からず、添乗員にも確かめたが分からず。何回も聞いているうちに”サービス、1ドル”と言っている事が分かり、つまりお金を要求していたのだった。
ヒンズー教のシバ神の乗り物は牛だと言われているので、これはこれでよかったのだが、今一つすっきりしない気がした。
ハロン湾クルーズ
ハノイでの観光と言えば約3時間離れたハロン湾、静かな湾内には数々の奇岩があって、ゆっくりと食事をしながら観光と言うはずだったがどうも違う。船は貸切で10名のみ、と言ってもそんなに大きい船(定員30名)ではないし、どうやらその船を運航しているのは一家族。お父さんが運転して、奥さんと子供が食事の担当。次々と運ばれる食事を早く終わらないと景色が通り過ぎてしまうのでとても焦った。食事を早々と切り上げ、船の屋根に移動する。そこからは綺麗な景色を堪能できた。沖合いから帰る途中は食べるものもなく、暇にしていると先ほどの給仕さんが、しっかりとお土産売りに変身。これにはまってつい買ってしまった。
![]() 出発直後の観光船と奇岩 |
![]() 犬の形をした岩 |
![]() 中間地点の奇岩と船 |
![]() 闘鶏の形をした岩 |
![]() 途中立ち寄った鍾乳洞に集まる船 |
![]() 船の間で果物を売る小船 |
奇岩にはそれぞれ名前がついているが、なるほどと思った犬と闘鶏を紹介する。その他の名前はそうかなと言う感じ?。 ハロン湾の途中に島があり、そこに鍾乳洞がある。しかしそこは島だから地下と言っても小さな山の下と言う感じだから、当然水はすでに枯れていて石灰を含んだ雨水も落ちてこないので、鍾乳洞自体の成長は止まっている。内部はライトアップされた状態でかつての綺麗な鍾乳洞を想像して観光。 |
![]() 観光船 |
![]() ライトアップされた鍾乳洞 |
水上人形劇 ハノイの夜はベトナムの伝統文化、水上人形の観劇。人形がまるで生きているように水上を動き回る姿がとても面白い。話の筋は普通の農民の生活を題材にしているため、簡単で見るだけで理解できる。ストーリーは17の細かな出来事が全体の物語を作っている。”カエル採り””田植え””水遊び”など分かりやすい内容だ。人形と操作する人の間には幕があって、操作する人は幕の後ろで水につかりながら竹と糸で操っている。劇の最後に現れ、操作している人の技術の高さに感心する。 |
![]() 鳳凰の舞 |
![]() 凱旋帰郷 |
![]() ![]() 等身大の人形 アヒル農法 |
![]() 仙女の舞 |
![]() 後ろで人形を操作していた人 |
ハノイ市内
ベトナム戦争で南北統一の生涯をかけたホーチミンの遺体が安置されている廟。私が思っていた以上にベトナム人には偉大な人だったのだろう。防腐処理された遺体が保存されており、毎日のように多くの人が顔を見に来ている。警備は厳重で小さなかばん以外は持ち込めないし、当然カメラもだめで飛行機に乗るときの金属探知機を通って一列に進む。銃を持った兵隊さんが廊下に10m間隔で並んチェックしている。一人の欧米人が携帯を持っていたようで見つかったため引き戻されていた。
ハノイ36通りとはお菓子、花、麻、銀製品など扱う品目ごとに職人街が形成され、その数が36個あったところから名前がついた。時間も余りなかったので入口付近を探索したが、店先で簡単なテーブルで食事を取っている娘さん達と一緒に写真を取らせてもらった。
ホアンキエム湖はハノイ市民の憩いの場で、中央に2個に島があって、それぞれの島にお寺と8角形の塔がある。
一柱寺はハスの花に似せて造られた仏教寺。現在も漢字が使われているので、ベトナムでは昔漢字が使われていたことを物語っている。
文廟は孔子廟とも呼ばれ、ベトナム初の大学が開校したところでもある。1484年から300年間科挙登用試験(高級役人)合格者の名前が刻まれた石碑がある。学問のシンボルとして今でも多くの参拝がある。内部には孟子をはじめ孔子の弟子たちの像が立ち並ぶ。
![]() ホーチミン廟 |
![]() ハノイ36通り |
![]() ホアンキエム湖 |
![]() 一柱寺 |
![]() 文廟 |
![]() 太鼓 |
![]() 石碑 |
![]() 休憩用椅子 |
![]() 孔子像 |
シェムリアップ
シェムリアップでアンコール遺跡を観光するには結構お金がかかる。まずカンボジアに入国するのにビザ、それに空港使用料、さらに遺跡入場料(3日間で40ドル)。右のような写真入のパスカードを作成して、毎回入口で提示しないと観光できない。これらの収益は遺跡保存のために使われているが、これだけお金を掛けても現状維持が難しく、いまでも崩壊が続いているそうだ。年間200万人が世界から観光のためにカンボジアに来ているらしい。でもまだまだ不足しているので、シェムリアップでは新空港を建設し、ホテルも建設ラッシュ、直行便を増やそうとしている。
ハノイからシェムリアップまでは国際線であるが、プロペラ機で約2時間。派手な機体は南国か。
アンコールトム
アンコールトムは一辺3Kmの正方形をしていて、高さ8mの城壁に囲まれている。バイヨン寺院はこの遺跡の中心にあり、巨大な観音菩薩が四面に刻まれた50基もの巨大な岩石の塔が林立する場所だ。巨大な四面像が彫られた門は東西南北にそれぞれあって、今回は南大門から入った。南大門の前には橋があって、その欄干には蛇神ナーガの胴体を抱えて並ぶ49体のヒンズー教の神々と阿修羅の長い群像が迎えてくれる。
この時代は大乗仏教が信仰されていて、慈悲の力で人々を救済するため観世音菩薩の顔が、世界に届くように四面を向けて彫られている。中でも中心にある四面仏塔の顔はやさしさに満ちた観音菩薩でかすかな微笑を浮かべている。また内部の回廊には庶民の生活を表した数多くのレリーフが残っている。
![]() 南大門をバックに橋の上 |
![]() 神様(橋左側) |
![]() 阿修羅(橋右側) |
![]() ![]() ナーガの頭部 ネヴァダー像 |
![]() レリーフ(魚をとる漁師) |
![]() アブサラ |
![]() バイヨン全体 |
![]() 四面仏塔 |
![]() 四面像 |
バイヨンから北大門に続く道の左側に、壁一面に彫刻が彫られている像のテラスやライ病で亡くなったライ王のテラスなどがあって、長さ350mの広場は、当時王様の閲兵や式典にに使われた。いわゆる王宮前広場の舞台である。
![]() 像のテラス |
![]() 像のテラス壁のレリーフ |
![]() ライ王のテラス壁のレリーフ |
タ・プロム寺院
この寺院は建設当時は東西1Km,南北600mの霊廟寺院であるが、現在は巨大な溶樹(スポアン)が、大蛇のように建物の上から覆い被さり、太い根を張っているため約70%が倒壊し、現存する建物も倒壊の危機にある。このスポアンは東南アジアに多く、成長が早く、気根が幹や枝から地上に降りてくるため石の隙間に入り込んで壊していく。だからと言って絡みついた木を切り倒すと、その木にもたれかかった遺跡は壊れてしまうので判断の難しいところだ。
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タケウ・ソラソラン タケウ ピラミッド型の大型寺院。建設途中に起こった落雷事故、戦況の悪化、王の死などから縁起が悪いとされ、未完成のまま放置された遺跡。壁面を飾る彫刻などはない。 ソラソラン 東西700m、南北300mで、もともとは貯水池として作られたが、それを東向きに望むテラスで構成され、王と王妃が沐浴する聖なる池として改造された。ソラソランとは「水浴場」と言う意味。ポルポト政権時代は水田にされていたらしいが、現在は元に戻っている。 |
![]() タケウ |
![]() ソラソラン |
アンコールワット
9〜15世紀ごろ、この地を治めたアンコール王朝のスーリヤヴァルマン2世によって1113年建設されたもので、この遺跡群の中でも最もすばらしいものである。この遺跡は寺院であり、王の墳墓でもあった。それは王都の象徴でもあって、インドシナ半島を治めるほどの勢力があったことを表している。13世紀に栄華を極めたアンコール王朝も、15世紀にはアユタヤ朝に滅ぼされ廃墟と化して密林がその姿を覆い隠していった。1860年フランス人によって発見され、世界に紹介されてからは調査と発掘が行われたが、内戦などによって再度廃墟の中に戻ってしまった。1979年にポルポト政権が倒れると、政情が安定して各国の援助のもと修復と保存が行われ、現在は世界遺産に登録されている。
![]() 日出前 |
![]() 日出(右の塔横) |
![]() 昼間 |
![]() 夕日 |
![]() 池に映えるワット |
![]() 壁全体がレリーフ |
![]() 急階段 |
![]() 急階段を降りる観光客 |
![]() 第1回廊のレリーフ |
![]() ![]() デヴァター像(女神) |
![]() 第2回廊のレリーフ |
朝早く起きてアンコールワットから昇る日出を観賞に出かけた。乾季のこの時期だから綺麗な日出を期待して行くがなぜか少し曇っている。観光客の数はものすごく多く、いい撮影ポイントをとってすでにカメラを設置している人が多い。これは駄目かなと思って静かに待っていると、数分間ではあるが綺麗な朝日が右の塔横から現れた。朝日を後ろに朝食を食べにホテルに引き返した。その後午前中はアンコールトムを見学してからホテルで昼食を取り、暑い時間帯を避けるため約3時間休憩して、アンコールワットの見学に出かけた。
暑さが少し治まったとは言え気温は36℃、昨日までのハノイとは気温差20度以上で身体は何処かボケている。西向きのアンコールワットだから、参道を進むと朝見た風景とは違うすばらしい外観が近づいてきた。内部に入っていくと回廊の壁にはいろんなレリーフがあり、すばらしい彫刻を堪能する。レリーフを触る事は禁じられているが、所々に手で触ったため光っている(手の油のためか)所を確認。これもある程度止むを得ないのか、柱のところにあるデヴァター像ではやはりと言うか、おっぱいのところだけ黒っぽく光っていた。
第3回廊に登る階段は急傾斜と知ってはいたが、目前にするとちょっと考える。昇る時より降りる時の方が怖いので、自信のない人は登らないようにと言われたが、ここまで来て昇らない事はないと頑張った。昇る時は下を気にしないので難なく上まで上がれた。第3回廊を一周して、周囲の5つの塔を見ていたが、帰りのことを考えて階段を覗いてみたが、手すりのないところは降りられないことを知った。慌てて手すりのところに行くとそこはものすごい渋滞中、並んで降りる順番待ち、待つこと15分ようやく手すりを持ちながらそろそろと降りてやっと安心した次第。夕日はアンコールワットの出口の方に沈んでいく。それまで池に写った綺麗なアンコールワットを眺めて、ようやく長い1日の観光が終わった。
アブサラダンス
夜になっても暑さは続き、食事をしながらアブサラダンスを観賞。動きはゆっくりで指の動きがなんともいえない怪しげな感覚である。
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バンテアイ・スレイ アンコールトムから北東40Kmのところにある「女の砦」と呼ばれる遺跡で赤土で作られているので全体に紅色をしている。 「東洋のモナリザ」といわれる女神デヴァダー像があり、レリーフ全体が緻密な彫刻でも他の遺跡と違うところだ。残念ながら保護のためこのレリーフには近づけず、遠くから眺めるが良く見えない。望遠レンズでも最大この程度にしか写らない。 |
![]() 全体にこじんまりとした遺跡 |
![]() 東洋のモナリザ |
![]() 緻密な彫刻の上は地元民の野焼きによるため黒くなったとも言われている |
ニャックボアン
ニャックポアンとは「絡み合う蛇」と言う意味があって、中央にある観音堂の基礎の部分にナーガ(大蛇)が絡み合っているのが由来。現在は乾季のため周囲に水はないが、雨季になれば水が入った沐浴場になる。
観音堂の前には大きな馬の左右に何人もの人がぶら下がっている像がある。この馬は観音菩薩の化身で病人達が安心できる場所に連れて行ってもらえる光景を表している。
ロリュオス遺跡 カンボジア最古の寺院と言われ、アンコールに遷都される前に栄えた王都であった。バコンはアンコールワットの原型と言われ、砂岩で造られたピラミッド型寺院。 プリアコーはレンガで造られ、シヴァ神の乗り物である聖牛の像が3体ある。王が両親の菩提寺として造られ、建設当初は漆喰で覆われた白い寺院であった。現在はドイツの協力で修復中である。 |
![]() バコン |
![]() プリアコー |
![]() 聖牛 |
プノンペン
市内観光
首都だけあってシェムリアップとは違った賑わいをしている。特にバイクの交通量は多く、ベトナムと同じ状態。場所は王宮の北に隣接して建つ、赤い外観をしたクメール様式の建物。館内は撮影禁止の上に、庭で撮影するのに1ドルが必要。幸い庭にはいろんな架空の動物像があって紹介しよう。リンガは男性のシンボルでここからシヴァ神が産まれたとか。ガルーダはインド神話に登場する人間の胴体と鷲の頭部・嘴・翼・爪を持つ神鳥で、ガネシアは象の頭を持つ人間。アンコールトムのライ王のテラスから持ってきたライ王の像などが展示されていた。
![]() 博物館中庭 |
![]() リンガ |
![]() ガルーダ |
![]() ガネシア |
![]() ライ王の像 |
![]() ナーガ |
王宮と銀寺
トンレサップ川沿いに建つ黄金色の豪華宮殿が王宮で、王室行事などが行われる公務の場、そこには現国王夫妻が居住されている。屋根の上の鋭く尖った部分は王宮を守る蛇の尻尾、頭は屋根の下部にあって、この数が多いほど安全に守られている。王宮の同じ敷地内に、床には20cm角で重さが1.125Kgもある5000枚以上の銀のタイルを敷き詰めた、通称シルバーパゴダ(銀寺)と呼ばれる王室の菩提寺として建てられた寺院がある。内部の銀のタイルは老朽化が激しいというか、はがれかかったタイルをガムテープで上から貼り付けているというお粗末な保存状態。25カラットにもなるダイヤモンドがちりばめられた仏像本体も貴重な文化財だと思われるが、何気なく置かれているようでこれからの保存を頑張ってもらいたいと思う。
ホテル11階の窓から見た市内はやはりバイクばかりが目に付く。1958年外国の支配から独立したことを、記念して建てられた独立記念塔はアンコールワットをイメージしている。周辺は公園として整備され、市民の憩いの場となっている。でも36℃の気温には参った状態で王宮を回るのにも閉口した。
![]() 即位殿 |
![]() 王宮 |
![]() 銀寺 |
![]() 墓 |
![]() ホテルより見たプノンペン市内 |
![]() アンコールワットの模型 王宮の一角に現在崩壊している周囲 の塔も模型で復元され展示している |
![]() 独立記念公園 |
![]() 独立記念塔 |
庶民の生活
貧富の差は激しく、庶民は毎日数ドルを稼ぐのがやっと。自給自足の生活が続き、たとえば家の周りに植える木ですら、実のなる椰子やココナツ、ジャックフルーツ、おっぱいの木など生活に必要なものばかりで、花などはほとんど植えていない。たまに見かけるブーゲンビリアの花は豊かな家の象徴らしい。綺麗な民族衣装も観光用で写真撮影を一緒にしてわずかなお金を貰うため。
![]() 民族衣装を着けた娘さん |
![]() 魚を料理する地元民 |
![]() 象の観光タクシー |
![]() 街中を走るタクシー |
ホーチミン
現在ベトナムの経済都市として栄えているホーチミンは、観光するところも少なく2時間もあれば完了するほど。中心部の統一会堂は旧南ベトナムの大統領官邸。現在は一般公開されているが、地下には脱出用の地下通路も残っていて、戦時中の重要な施設を物語っている。庭には戦闘機や戦車が置かれていて、屋上にはヘリポートとヘリコプターを見ることが出来る。今でも国賓を迎える行事などもあって現役で活躍している。
![]() 統一会堂 |
![]() 戦闘機 |
![]() 郵便局 |
![]() 戦車 |
![]() ヘリコプター |
![]() ホーチミン像 |
市内のドンコイ通りにはカトリック教会があって、ひときわ目立った存在だ。教会の筋向いには、大きなしかもよく整理された中央郵便局がある。観光客が多いためかちょっとしたお土産なども置かれている。夕方になると道路が封鎖され、おまわりさんが入口に立って屋台が店開き。みんな夕食を楽しむらしい。ベンタイン市場内は商品ごとに分かれているので、分かりやすいが値段はまちまち。お客の顔を見て値付けするので、買い物には疲れるし、どれが本当の価値なのかまったく分からない。スリなどの犯罪も多くスリルと興味で歩き疲れること請け合いの場所だ。
![]() サイゴン教会 |
![]() ベンタイン市場のお土産 ![]() ソーセージ売り場 |
![]() みんなバイクで買い物 ![]() 道路の屋台 |
知っ得情報
1、交通事情
ベトナム・カンボジアともにオートバイがびっくりするほど多い。特にベトナムのハノイやホーチミンの都会では自動車を圧倒している。それもほとんどが2人乗り、3人(大人)も多く、4人乗り(前に子供、次が運転するお父さん、また子供、最後のお母さん)も10台に1台、しかも全員ヘルメットなし。信号が少ない交差点でも我者顔、走行中のバスや自動車を左右から囲んで車にくっついて走る、バスの前では右側通行なのに堂々と左折し、直進車が減速してやり過ごし、誰も文句を言わない。バイクに乗っている人がほとんどだから自分も同じ事をしているので、規則などありえないと思っているのだろうか?。運転の仕方もびっくり、若い男女2人で乗っているとき、運転中の男性の左手はハンドルから離れて後ろに乗っている女性の手を握っているし、その上女性は後ろに横座り。また同姓同士の2人乗りでは、後ろに乗っている人は両手をぶらぶらして捕まっていない。まるで手綱を持たずに馬に乗っているみたいで、すばらしいバランス感覚である。ほとんどの人は排気ガスを避けるためタオルでマスクをしていて、まるで月光仮面のおじさん集団のようである。
ベトナムでは当然免許制度があって、そんな中で免許証の持っていない人もあるそうだ(車も同じだがさすがに観光バスは全員所持者らしい?)。道路の側ではバイク店がたくさん存在し、100ccクラスの日本車バイクがよく売れているようだ。結構高くて1台約30万円とか。カンボジアで驚いたのはナンバープレートの付いていないのが走っていて、これも不思議ではないらしい。こんな状態だから事故も多く、今回の旅行で2回バイク事故を目撃した。また道路を横断するのは日本人では出来ないと思うほど連続して走ってくる。信号もなければ横断歩道もないし、あってもバイク優先だから誰も止まってくれない。渡るときは度胸と、決して走らないこととガイドが教えてくれた。理由はゆっくり歩いて渡るとバイクの方が歩いている人を避けて通過してくれる。でも走るとその人を避けきれないのでぶつかってしまうそうだ。
また車同士の走行ではひとつのルールがあって、追い越す時は後ろの車が盛んにクラクションを鳴らし、”追い越すぞ”と前の車に知らせた上で走行車線を変えて追い越す。そのとき追い越した車線に前から車が来ると、前から来た方の車が車線を譲り、避けて通るという不思議な走り方をしている。日本では考えられない車社会である。
2、電力
ベトナムでは水力発電が主力で火力発電すら少ない。そんな事情で乾季(11月〜4月)は水が少なく発電量も不足するので停電が日常茶飯事。しかも何の予告もなく特定の地域全体が停電する(その地域に住んでる人にはまったく連絡がない)ため商売すら順調に出来ない。余裕のある店では自家発電を備えていて、その停電に対応しているとか。今回の旅行中にホテルでも停電を経験した(幸い自家発電のお陰で不自由はしなかったが)。
3、学校
学校は子供の人数に比べて少ないため、午前と午後の2部制になっている。お昼頃には学校に行く子供と帰る子供が道に溢れてものすごい混雑。
4、建売住宅
郊外に出ると同じ形をして、しかも瓦や窓ガラス、壁にはペンキが塗られていない不思議な建物が並ぶ。これは建売住宅だとか。買った人は契約後、色を決めたり窓ガラスを入れたりして自分なりの装飾をするようだ。これも日本とはまったく違った感覚で理解できない。
価格は結構高くハノイやホーチミンでは日本円で1億円に近いらしい。
また郊外に出ても2000万円もするらしいので、庶民には到底手の届くものではないようだ。
この地域では地震がないので構造は簡単、極端に言えば柱4本に屋根があって、壁はレンガを積む状態で大丈夫だとか
5通貨
ベトナム・カンボジアともにアメリカドルが普通に使える不思議な国で両替の必要性はまったくない。地方に行っても、スーパーマーケットや市場でもドルはそのまま使え、考えれば便利な国だ。ただしお釣は現地通貨で返ってくるので計算には要注意である。
6食事
香辛料が強く鼻につくので慣れるまでは大変。今回の旅行中に出た料理は隣の国がタイや中国に近いため、よく似た内容で日本人に合った味付けにしている。ベトナムではほとんどの動物を食べるようで、山には動物が居ないくらいと言っていた。中でもびっくりは犬や猫を食べるとか。そういえば街中で犬を見かけることは少なく、飼っている犬を見ると”可愛いね”とは言わず、”食べごろね”と言うらしい。本当かな? カンボジアではその習慣はないので、カンボジア人にベトナムでは犬を食べると言っていたが本当ですかと聞いたところ、本当だと言っていた。
今回の食事内容の一部を紹介するが、この他にもいろんな形でカンボジアとベトナム料理が種類別のお皿に載って出てきた。1回の食事の種類は大体6種類ぐらい、それに必ずデザート(マンゴー、パイナップル、スイカ、ぜんざい、ういろ等)とコーヒーに紅茶が付いてくる。参加者に若者が居ないといつも食べ残し状態で申し訳ないと思う。今回も生野菜には十分すぎるほど注意して、一回も口にしなかった。お陰でお腹を壊す事もなく帰国できたのは幸いである。
![]() 焼き魚 |
![]() エビとシャコ |
![]() スープ |
![]() 肉うどん |
![]() イカのフライ |
![]() 野菜のあんかけ |
![]() 豚の焼肉 |
![]() 中華色々 |
![]() 中華取り合せ |
![]() 酢豚 |
![]() 焼き鳥 |
![]() フォー |
![]() 薄い卵焼きと野菜 |
![]() 豚肉の煮込み |
![]() 焼きそば |
![]() 各種料理の盛り付け |
7、物売り
道路のそばではいろんな果物を売っている、天秤棒で籠の載せた果物(主にバナナ、パイナップル、日本では見かけないもの)を売っているが、観光客と言うより地元の人を相手にしているようだ。みんなバイクで側を通った時にでも買って帰るのかもしれない。ココナツは皮のついたそのままの形と、ジュースを飲むための表皮を取って飲みやすくしたものがある。市内以外の観光地では、どの国でも良くあるしつこいお土産売りが付きまとう。カンボジアでも例外ではなく”千円、千円”と連呼して日本円も通用するところが多いし、買うのであれば便利。ただし品質は良くご確認を?
![]() ココナツ |
![]() バナナやパイナップル |
![]() バナナ |
![]() ココナツとスイカ |
8、果物類
市場などでよく売られている果物を紹介する。ミカンやドリアン、やしの実などは市場で並んでいる。写真のスイカの横にあるのがドラゴンフルーツで、サボテンの実だとか、結構さっぱりとしておいしい。実際になっている状態は見かけたものだけで、ジャックフルーツ、おっぱいの実(食べると練乳のような味がする)、ココナツがあった。椰子の木と、ココナツの木の違いは葉っぱの長い方がココナツ、と言う事で写真はココナツ。椰子の木の花の茎から、樹液が取れるのでそれを煮詰めて砂糖を取るそうだ。日用品として欠かせないものの一つ。お土産に煮詰めた砂糖菓子が売られている。
![]() ![]() 市場で並ぶ果物(スイカ、メロン、ドラゴンフルーツ、ドリアン) |
![]() ジャックフルーツ |
![]() おっぱいフルーツ |
![]() ココナツ |
<世界メニュー>